1−4も、意外とサバサバしています

  • 2014.06.26 Thursday
  • 00:37
8年前、ドルトムントのスタンドにいました。
プロ経験者がいるチームに、素人草サッカーチームがめった打ちにされるような試合を見て、これが世界一になるチームとの差なのか。ここに3点差以上で勝てば予選リーグ突破! とワクワクしていたなんて、むちゃな考えだったんだなーと痛感し、呆然としていました。

ピッチの上では、誰よりも強く戦い、そのために集団の中で浮き上がっていたように見えたエースが倒れたまま、起き上がらず、涙を流していました。

今朝、テレビの前にいた僕はわりと早い段階で「この試合は負けた」と感じていました。それは、後半20分台。スコアは1−2で、右サイドの崩しからの内田選手の高速クロスを大久保選手が打ち上げてしまったシーンです。

狙い通りの形。胸躍る日本代表の攻撃の形でした。
しかし、シュートが決まらない。だからと言って、誰かが悪いわけじゃありません。
日本のサッカーの形を追い求めた4年間の結果が、あのシーンに凝縮されていたのだと思います。
どんなレベルの相手にも自分たちのリズムでボールを保持し、細かいパス交換で守備を切り崩していく。
何回も何回も。できるようになっている。進化している。前に進んでいると思いました。
8年前のドルトムントでの大敗と同じスコアでも、内容はずいぶん違う。だからと言って、悔しくないわけではないです。腹も立ちます。勝ち上がるところも見たかった。
それでも呆然とすることはありませんでした。それはテレビの前で見ていたからかもしれません。
ただ、あの崩しからのシュートが決まっていれば、試合はひっくり返っていたとイメージすることができます。それが8年前との決定的な違いです。選手たちは自信を取り戻し、世界レベルの両サイドバックが執拗に攻撃に絡み、問題を抱えていたコロンビアのディフェンスラインを翻弄していたことでしょう。
目指す方向性は間違っていない。そう信じるに足るシーンでした。
 
ただし、シュートが決まらなかった。コーナーキックを9本蹴っても、決まらなかった。
ワールドカップに挑んだ日本代表史上最も攻撃的なメンバーで臨んだ代表チームは、決定力不足という変わらぬ難題に向き合うこととなりました。
キングが調子を落として代表から外されたあの時から、日本代表のエースが最前線に君臨したことはありません。脚光を浴び、チームを引っ張るのは攻撃を作る選手です。今の日本代表のサッカーの始まりには、「世界レベルの決定力を持った9番がいない」という後ろ向きな理由があります。

だから、攻撃の回数を増やす。
ボールを保持してシュートチャンスを増やし、ゴールの可能性を高めていく。サッカーをデータで分析し、数値化する過程でこのアプローチの正しさは認められています。
でも、どうでしょう。
年間何十試合とサッカーを見ている人、あるいは4年に1回ワールドカップしか見ない人は、気づくはずです。チャンピオンチームには、冗談みたいにゴールを決めるエースがいることに。技術があって、勇気があって、どこにいればゴールに直結するかを察知する嗅覚を持った特別な選手。

コロンビア戦、ザッケローニ監督が4年間の集大成として選んだチームの1トップは直前に招集されたJリーグの得点王でした。大好きです。大久保選手。でも、ユース代表から見てきて、リーガ挑戦も追いかけ、気づいていたことがありました。それは大一番の時ほど、シュートが枠を捉えないという傾向です。
他の日本人選手よりも優れた嗅覚を持ちながら、正確な技術を大一番で発揮するという技術が足りない。フロンターレでの大量得点で問題は改善されたのかと思いましたが、そうではありませんでした。誰よりも決定的なシュートの打てる場所を嗅ぎ分けられる分、シュートミスが目立ってしまう。そして、日本の攻撃が機能したからこそ、シュートミスが目立つことも可能になったという皮肉。
あとは入れるだけ。
この最も高い壁をひょいと超える選手が現れた時、ベスト8もベスト4、なんなら優勝も現実味のある目標に変わってくることでしょう。足りないのはラストピースだけ。技術と勇気と嗅覚を併せ持った個の出現を待ちながら、このサッカーを継続し、磨き上げていけば、未来は明るい。そう思えたので、意外とサバサバした気持ちで夜を迎えています。
もうちょっとだけこのメンバーの代表チームを応援していたかったのはたしかですが、ともかくも皆さまありがとうございました。長いフライト気をつけて。

2014年06月23日のつぶやき

  • 2014.06.24 Tuesday
  • 03:00
23:04
タブレットがやってきた http://t.co/gDv546r5Yt #jugem_blog
  • 0
    • -
    • -
    • -

    タブレットがやってきた

    • 2014.06.23 Monday
    • 23:04
    先日のこと。
    70代も半ばに入ったおばちゃんから、「らくらくフォンの通話プランを変更しにお店に行ったら、お姉さんが熱心に勧めてくれるもんだから、タブレットを買ったの。使えるかな。使えなかったら、9500円で解約できるみたいなんだ」と連絡がありました。
    画面をタッチして動かすという操作感ゼロのおばちゃんがはたしてタブレットを使えるのか、否かはもちろんのこと、本人は使えなかったら解約できるのだと理解して帰ってきていました。

    しかし…。
    販売店へ電話してみると、解約できるのは通信契約だけだと言うじゃないですか。
    しかも、違約金的な位置づけでお金を取られます。
    残るのは通信環境から切り離され、ほぼ役立たずとなるタブレット。
    そのうえ、タブレットの代金約8万円の月賦契約は残ったまま。
    つまり、年金&貯金切り崩しで暮らしているおばちゃんは、熱心な窓口のお姉さんのおかげで、使える、使えないは関係なく、毎月、数千円の出費を強いられるようになったわけです。

    でもね、らくらくフォンを提供している会社は名だたる大企業です。
    元国営企業が、そこまであこぎなことはしないんじゃないかと思いました。
    クーリングオフ制度もあるし、どうにかキャンセルできるだろう…と。
    ところが、調べてみると、通信業界におけるこうした契約はクーリングオフ制度の枠外にあるとのこと。
    同様の問題が増えたことで、消費者庁は2015年度から対象とするよう動いているようです。
    いやはや。

    選択肢は2つ。
    通信費を払いながら、使えるよう努力するか。
    解約手数料という名の違約金を払ってタブレットを沈黙させ、粛々と分割払いしていくか。
    渋々、渋々の前者ですよ。

    そりゃね、窓口のお姉さんの気持ちもわかります。
    個人のノルマ&報奨金もあるでしょう。
    店舗として割り当てられた販売ノルマもあるでしょう。
    サインしたのは成人した世帯主で、本人が了解した以上、契約は契約です。
    でもさ、わかるでしょう。
    目の前の70代の人が、いきなりタブレット渡されて、一人暮らしで使いこなせるようになると思います?
    「お店に来てくださったらいつでもお教えしますので」
    バスに乗らないと行けない場所にある店の、整理券取って待たないと開かない窓口で?

    きっと使えないだろうなぁ。
    でも、買ってくれそうだからなぁ。
    もし、使えるようになったらきっと便利だから大丈夫。
    売っちゃえ、売っちゃえ。
    そんな話なんじゃないでしょうか。

    僕はね、ちょっと怒っています。
    正確に言うと、さみしい気持ちです。
    だまし討ちみたいな売り方は、いかにもだまし討ちしそうな企業に任せていればいいのに。
    持ってる世代から巻き上げるようなやり口は、一部上場企業のプライドとして避けるよう現場に徹底するくらいの気概はないもんなんでしょうか。
    電話権が資産だった時代を知っているおばちゃん世代は、ころっとやられちゃいますよ。

    2014年06月20日のつぶやき

    • 2014.06.21 Saturday
    • 03:01
    13:13
    あーもーなんかモヤモヤして、ネットで選手の談話を読んでまたもモヤモヤ。不毛だー生産性が上がらなーい。サッカーファンってやっかいだー。
    • 0
      • -
      • -
      • -

      2014年06月15日のつぶやき

      • 2014.06.16 Monday
      • 03:01
      00:04
      RT @yomoken2002: 大変です、浜村さんと同じホテルのようですw http://t.co/Mq9x5oFww1
      • 0
        • -
        • -
        • -

        2014年06月13日のつぶやき

        • 2014.06.14 Saturday
        • 03:00
        12:41
        おおっと、千駄木、雨、降ってきました。
        • 0
          • -
          • -
          • -

          2014年06月07日のつぶやき

          • 2014.06.08 Sunday
          • 03:00
          09:21
          これはとてもいいマッチメイクだったんですね。ザンビア? どこ? と思っていた不明を恥じたい気持ち。 見ていて気になるのは、早めに仕掛けてくる大きなサイドチェンジ。たぶん、SBとMFの寄せにくいゾーンに入れてきているんだけど、あそこはどう処理するのがベターなんでしょうね。
          09:25
          アフリカンは体の動きによって、思わぬところでパスが引っかかりますね。でも、同じようにパスが引っかかっても、遠藤選手の場合、「うーん、もうボール1個分前か。もうちょっとキックが強い方がいいのか」など確認しているように見えるのは、贔屓目すぎ? #wc_sks
          09:30
          ザンビアのボーメル監督。負傷した岡崎選手を気遣っていたように見え、にわかに好感度アップ。 そして、白い呪術師時代のフィリップ・トルシエ氏はボーメル監督のような雰囲気だったのだろうかなーと想像。
          09:33
          GKの西川選手の利き足が左なのがなかなか覚えられず、バックパスが渡るたびに、ドキドキしてしまう…。 #wc_sks
          09:35
          ペナルティエリア内でシュートゼロとなっているのは、何が問題なのだろう。 たしかに縦パスへの潰しは早いけど、前線の選手たちはみんな、そこをすり抜ける技術を持っているはず。やっぱり行ったる、強引にって気持ちなのかな。
          09:36
          と思ったいたら、行ったるな人が交代でやってきた!
          • 0
            • -
            • -
            • -

            2014年06月05日のつぶやき

            • 2014.06.06 Friday
            • 03:00
            14:16
            突発性発疹とマンション投資 http://t.co/FFcTxN8be4 #jugem_blog
            • 0
              • -
              • -
              • -

              突発性発疹とマンション投資

              • 2014.06.05 Thursday
              • 14:16

              つい先程のこと。
              「大阪の心斎橋の方にある」会社の方から、「夜景がよく見えるマンション」への投資を勧める電話がかかってきました。050で始まるもんだから、どこかの編集部からと思って取っちゃったじゃないですか。
              こちとら、原稿遅れててふぎゃむぎゃな午後なんだよ、もう。

              というのも、息子氏が日曜日の夜、急に高熱をお出しになったのです。
              父ちゃん業の先輩たちから「乳幼児は急に発熱し、しかも、体温計は大人なら即ダウンの数字を示すが、そんなに心配するな」「水分を十分取らせて、頻繁に着替えさせれば大丈夫だ」とアドバイスを受けてはいたのですが、やはり39.5度なんて出るとあたふたしますよね。しかも、なんかこう切なそうな声でむにゃむにゃ泣くし。早く下がるといいねぇと思いながら、麦茶を飲ませるばかり……。

              月曜日に受診して座薬の解熱剤をもらい、むにゅっという使用感とともに投与しますと、これが今度は怖いくらいに効くわけです。そして、熱が下がったら元気。そもそも熱が出てても機嫌は悪くない。グーグル先生に聞いたら、乳幼児のほとんどが経験する突発性発疹というものらしい、と。

              月火と38台半ばの熱が続き、昨日、ストンと下がったと思ったら、微妙な発疹が首やお腹や背中に。
              小児科に行くと、これで突発性発疹だと確定したとのこと。
              もう熱は上がらないからねと言われて、ほっと一息ついたわけであります。
              ところが、夜が更けると発疹によって情緒不安なのか、いつになく激しく夜泣き。
              右往左往する大人たちなのであります。という親ばか話はさておき…。

              で、結果的に原稿は押せ押せ。でも、寝不足。
              効率の上がらないまま、ひぃーとパソコンと向き合っていたところに、冒頭の電話です。
              おもしろいからしばらく聞いていたんですが、言われるままに投資すれば月に5万円か6万円か儲けが出るんだそう。
              だったら、営業マンさんが自分でやればいいじゃんね。

              しかし、どこから名簿が出回っているんでしょうか。
              いきなり、名前を呼ばれたので、名前+電話番号+東京住まいまでは記載されているはず。
              思い返せば、この電話番号はありとあらゆるところで書類や画面に書き込んでいるから、どこから流れていてもおかしくはないわけです。気持ち悪い。

              で、このままもモヤモヤするので、再びグーグル先生に聞いてみました。
              突発性発疹から電話番号検索まで、ホントにもうすごいね、先生。
              (でも、一度ティンバーランドの靴をネットで検索してから買ったからって、その広告ばっかり表示するのはやめて欲しい…)

              そしたら、出てきましたよ。
              迷惑電話チェッカーなるサイトが。
              そして、同じ番号から電話を受けた人の感想もいろいろ、と。
              書かれている通り、営業マン、半笑いのトーンだったのがなお、気持ち悪さに拍車をかけていました。
              でもって、もうちょい調べたら発信元はこちらの会社のようで。
              読んでもいまいち商売の仕組みがわからないのは、こちらの知識不足なのでしょうか。
              就活中の大学生には伝わるのかな。
              (ちなみに、同社の代表の方の名前を検索すると、馬主もやってらっしゃって、独立以前に勤めていた会社の名前も出てきて…と芋づる式にさまざまな情報が。もう本当にネット社会、怖いなぁ…)

              ホームページを見てみると、コンプライアンス窓口が用意してありまして。
              不快な営業活動があった場合はこちらにお電話をというフリーダイヤルが。
              もう1回、営業があったらかけてみようかなーと思いつつ、ブログ更新の前に仕事をせねば…。

               

              2014年06月03日のつぶやき

              • 2014.06.04 Wednesday
              • 03:00
              09:18
              RT @CesarePolenghi: コスタリカx日本 サムライブルーのスタメン 川島 内田 森重 今野 吉田 青山 山口 香川 本田 大久保 大迫
              • 0
                • -
                • -
                • -

                archives

                recent comment

                recent trackback

                profile

                ブログペット

                search this site.

                calendar

                S M T W T F S
                1234567
                891011121314
                15161718192021
                22232425262728
                2930     
                << June 2014 >>

                mobile

                qrcode

                recommend

                問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい
                問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい (JUGEMレビュー »)
                山田 真哉
                「DIME」連載時からお手伝いしていた公認会計士、山田真哉さんの新刊。会計はもちろん、数字の使いこなし方、消費税対策、老後も安心な資産設計など、盛りだくさんの内容です。

                recommend

                ぼくのオカンがうつになった。
                ぼくのオカンがうつになった。 (JUGEMレビュー »)
                佐口 賢作
                うつ病によって、人が変わってしまったように思える親や家族とどう付き合えばいいのか?
                動揺する気持ちを抱えているすべての人に、少しでも役立てばいいなと思い、この本を作りました。うつ病と向き合い、しんどさを感じている人に「俺だけじゃ、私だけじゃないんだ」とホッと一息ついてもらえたら、なによりです。

                recommend

                派遣のリアル (宝島SUGOI文庫)
                派遣のリアル (宝島SUGOI文庫) (JUGEMレビュー »)
                門倉 貴史
                体験レポートなどを書いた「派遣のリアル」が宝島新書から宝島文庫に文庫化。表紙がコミック風になりました。昨日新宿西口のブックファーストに行ったら、かなり好位置にどーんと面出し展開されていて、びっくり。

                recommend

                病気だョ!全員集合―月乃光司対談集
                病気だョ!全員集合―月乃光司対談集 (JUGEMレビュー »)
                月乃 光司
                編集N氏が暗躍してついに完成した「こわれ者の祭典」の月乃光司さんの初対談集です。大槻ケンジさん、手塚眞さんとの対談の取材・構成を担当しました。ニヤリと笑えて少しばっかり元気が出る良き本なので、どうかひとつよろしくお願いします。

                powered

                無料ブログ作成サービス JUGEM