夏も終わりでしょうか

  • 2011.08.30 Tuesday
  • 13:29
110813_1450~001.jpg
晴れているのに日陰を抜ける風はからっと涼しい。

地中海的な!? 夏は大歓迎と喜んでいたら、夜から崩れるそうで。


写真はこの夏、一番夏休み感のあったイベントにて。
氷柱の溶けていくのの早かったこと!

儚いからいとおしい。とか言ってみる。

 

ぷつりと途切れる

  • 2011.08.25 Thursday
  • 12:18
フランスのテレビ局と契約を結んでいる取材クルーが、武装した国民評議会の小部隊と行動を共にしている映像を見た。
小部隊はトリポリにあるカダフィ邸の入口のひとつに迫っていた。
ある人は、ポロシャツとジーンズに自動小銃。
ある人は、Tシャツとハーフパンツにロケットランチャー。
ある人は、上半身裸で銃声の止まぬ道路をノシノシと歩いていた。

なんだか大ざっぱなもんなんだな。
不謹慎な印象を受けつつ、ニュース映像を追っていると……。

彼らが駐車中の自動車の側に集まり、打ち合わせを始めた。
緊迫した雰囲気だが、笑顔も見える。
そこにカダフィ邸から銃撃が浴びせられた。
自動車のフロントガラスが割れ、各々が勝手な方向へ走り出す。
クルーも大慌てで後退する。
射程外に達したのか、遮蔽物の影に入ったのか。
カメラが再び、先程の自動車を捉える。
ボンネットがぼこぼこになった自動車の側で、逃げ遅れた男がひとり、ぴくりとも動かず、倒れていた。

レポーターはカダフィ邸が陥落間近だと伝える。
国民評議会側は複数の入口を押さえ、邸宅の内部の制圧を始めている、と。
テレビを消すと、外から蝉の鳴き声が聞こえた。

ページをめくって

  • 2011.08.22 Monday
  • 10:12
物語の始まりはいつもどきどきする。
活字を目で追うだけで別の世界に吸い込まれていくのだからすごい。
地下鉄車内のざわめきも気にならなくなる。
すげー生足のパンツスタイルには目がいくけどね。
でも、それも一瞬。
出だしが好調だと、すぐに視線はページに呼び戻される。
お話はこれからだよ。
というわけで、最近、読んだ小説の冒頭を5つほど。
暑いからか、短編集に手が伸びた盛夏だった。


リトル・アリョーヒンが、リトル・アリョーヒンと呼ばれるようになるずっと前の話から、まずは始めたいと思う。彼がまだ親の名付けたごく平凡な名前しか持っていなかった頃の話である。
(小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」)


七十六歳で孤独死をして一ヵ月以上経ってから発見されたという男性の部屋、だそうだ。
エレベータなどない三階建てモルタル造りのアパートの二階の角の部屋だった。
主任の佐相さんが依頼人から預かった合い鍵を使ってドアを開けようとしている。
僕は振り返っていま上がってきた階段の下を見ていた。
夏のはじめの、強い日差しを反射して眩しい、銀色の幌つきの二トントラックの屋根が見える。
(さだまさしさんの「アントキノイノチ」)


サンディエゴのダウンタウンを805号線で南にむかって二十分も車で走るとスィートウォーター河に出る。その手前のインターチェンジで降りて少し西に進むと、それまでの閑静な住宅街が失せて、低いマッチ箱のような家々が並ぶ一帯に入る。
やがてバーが数軒集まったモールがあり、右隅に切れかかったネオン管の点滅する“エル・ドラド”という名前のバーがある。
(伊集院静さんの「宙ぶらん」)


真面目に生きてきたか、と問われたら、たぶん不真面目だったかもしれない……と答えるしかない。
でも、真剣に生きてきたか、そうじゃなかったか、と問われれば、わたしは自信を持って「真剣に生きてきた」と答えられるのではないかと思う。
(吉田修一さんの「あの空の下で)


毎日通っている職場なのに、不法侵入をしている気分になるのは、今日が日曜日だからだろうか。昼過ぎの人けのない営業部フロアに入った誠一の歩調は、意味もなく忍び足になった。
(萩原浩さんの「ちょいな人々」)


文京区は雨が上がりました。
涼しい月曜日。
今週は何を読もうか。
昼飯の後、本屋に行こう。

お金と時間とべき乗計算

  • 2011.08.16 Tuesday
  • 12:06
新たな書籍系のお仕事で、ここのところファイナンシャルアドバイザーの方に連続でお話をうかがっています。
これまでも何度か投資信託関係の記事は作ってきましたが、今回は本格的に長期分散投資について考えさせられる取材です。

子どもの頃、ファミコンの「松本亨 株式必勝学」で遊んでいたので、投資というと真っ先に思い浮かぶのは、株の個別銘柄。
しかし、ゲームの中でも損ばっか出て、ちっともマンションは買えず、愛人も囲めませんでしたけど(笑)。
というか、いま思うと、すごいゲームでしたね。
外貨投資も不動産投資も盛り込まれ、しかも、主人公はリストラされるし、離婚イベントもあったし、愛人も出てくるという…。
そんなソフトを世に送り出したイマジニアさんも、いまはモバイルコンテンツの開発が中心で、パッケージソフトの発売はわずか。時代っすなー。

と、話は大きくズレました。
長期分散投資。
投資信託を軸に、毎月小口で積み立て、時間という資産を使いながら、市場の成長に乗っかってお金を増やしていく。
単なる積み立て貯金ではこのくらいの額なのに、年利数%で運用すればこんなにお金が成長していきますよって話です。
ま、30歳から30年、60歳をゴールに考えたら……とかって試算ができるわけですね。

その時の試算に使うのが、べき乗計算。
これがまあ、算数が数学になった時点でコケたライターの脳にはどうもうまく染み込んでこなくて、何度聞いても、なんとなーくしかわからない。
こいつは困ったと思っていたら、世の中便利なもので「72の法則」ってなわかりやすい数式の仕方を教えてもらいました。
なるほどなるほど。

その道のプロは、初心者ほど個別銘柄は避けて、投資信託にしなさいと言います。
ふむふむと頷きながら、年利5%で動けば、ほら、月に3万円積み立てていくだけでも……と目の前で数字を見せられると、やっぱり心はぐぐっと動きます。
とらぬ狸の皮算用か(笑)。
ともかくも資産運用の話を聞く度に思うのは、人が持っている最高の財産は時間ですね。
時間を時給以上の価値に変えられれば、運用だけじゃなく、いろんなことがうまくいくって気がします。
37歳、今更か、という気もしますけど(笑)。

ころり

  • 2011.08.11 Thursday
  • 17:54
初めて入った居酒屋での話。

威勢のいいお兄さんのオススメに従い、刺し盛を注文したら、一緒に頼んだキュウリの一本漬けをおまけしてくれた。


しばらく後、名刺を手にテーブルへやってきたお兄さん。
「ランチタイムは自分いないですけど、名刺見せたらサービスしますから、今度は昼に来てみてください」


オススメを選んでくれてうれしいですって笑顔と、198円のキュウリのサービス。すっかり気持ちよくなって常連化すること確実。


流行る飲食店には必ず人転がしがいるのです。

舞い戻ってきた暑さと集中力

  • 2011.08.09 Tuesday
  • 10:45
8月ですね。
さっき電子版の日経新聞をのぞきに行ったら、どどーんと大見出しが。

“日経平均下げ幅400円超す”

ドキッとする一方で、大幅下げにも慣れてきているところもあり。
半年もすれば戻るでしょうと思うと、一喜一憂するのも忙しい話で…。
って、別に株の記事を読みに行ったわけではなく、興味があったのは集中力。
とある取材のテーマが集中力でして、改めてどんなもんか探っているわけです。

学者さんもメンタルトレーナーも共通して言っている基本は、目標設定とご褒美設定。
脳の人に必死こいて働いてもらうためには、短期間で達成可能な数値目標を書き出し、やる気と達成感を煽って、ゴールにたどり着いた時に待っているご褒美を想像するのが効果的、らしい。

“なるほどですね!”
ですが、いまいち面白味に欠けますな。
取材ではもう少し剽げたテクニックを探っていきたい。
というわけで、いってきまーす。


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