こういうのが、蹴りたい背中?
- 2010.08.31 Tuesday
- 10:12
もちろん、ホラー的展開など一切なかった昨日のインタビュー。
くりくりっとした瞳がくるくる動く吹石さんが、「ゲゲゲの女房」で演じた布枝さんの心の動きを説明するときに漏らした、こんな言葉ににやり。
「ひたむきにお仕事に打ち込む男の人の背中は、無条件にかっこいいですよね」
そうかー、かっこいいかーと、別に自分のことじゃないのに、にやり(笑)。
でも、まあ、女性からこんなふうに言われて、心動かない男はいないはず。
勝手にオレもがんばろーと思ったわけでした。
しかし、新たなタスクのために資料本を2冊やっつけ、夜は産業カウンセラーの講座に出て、帰宅したら、夏の疲れがどどーんと出たのか、機能停止。
まぶたの重さに耐え切れず、昨夜は0時前に意識が飛びました。
ひたむきな背中は今日以降の宿題にします。
にこやかなだけじゃない
- 2010.08.27 Friday
- 11:26
金曜日なのに、月曜日の話の続きです。
自分の滑舌について考えた取材の後、向かった先は六本木のテレビ朝日。
「そうだったのか! 池上彰の学べるニュース」の収録現場を見学&撮影させてもらった後、池上彰さんのインタビューでした。
待ち時間がたっぷりで、ひさしぶりに長時間、スタジオの側に待機。
隣のスタジオでドラマも撮っていたので、たくさんのタレントさんが行き来します。
なんだか華やぐなぁとぼんやり。
タレントさんがスタジオ入りするときは、たくさんのスタッフが入口に立って「お願いします!」と挨拶するんですが、これってされる側は気持ちいいもんなのかなー。どうなのかなー。でも、くせになるだろうなーとか。
もろもろが終わり、インタビューが始まったのは21時ごろ。
お昼前から局入りしている池上さん、この後は原稿の締め切りが待っているとか。
とんでもないスケジュールの間に、どうやってあれだけの量の情報を整理し、伝えられる域まで磨いているのか。
そのあたりも突っ込みつつ、いなされつつ、粘りつつのピリッとした一時でした。
取材のプロに取材するときは余計な力が入ってよくないね。
コンプレックス
- 2010.08.26 Thursday
- 11:33
あれ? 今日はもう木曜日? と、慌ただしい3日間。
宿題が積み残されていく恐怖もありますが、収穫もありました。
月曜日、会計士・山田真哉さんの連載「0円で学べ!」の取材にてパルフルヴォイス・ヴォーカルスクールへ。
代表の白石謙二さんは歌以外にも、ヴォイス・メイクアップという切り口で声を考えている専門家。
話す声、発声、滑舌などを鍛えることで、人は普段の立ち振る舞いが変わってくるというわけです。
ざわざわした場所で声が通らない、滑舌が悪くて噛みやすい、歌えば音程がすぐに外れる……。
声にコンプレックスを抱えている僕は、「体験レッスンで歌うなんて展開は嫌だなぁ」と正午過ぎの熱風を浴びながら、宮益坂をとぼとぼと上っていきました。
が、レッスン室で行われたのは、発声や滑舌などのチェックといくつかのトレーニング法のお試し。幸い、歌うことはありませんでした。
吹奏楽部出身、講演経験も豊富な山田さんはいずれの課題もほぼ問題なくクリア。
僕はといえば、全部で引っかかります。
そこで、指摘されたのは口の周りの筋肉の動きの乏しさ。
上唇がシャッターになって、声が前方へ伝わるのを邪魔しているらしいのです。
つまり、筋トレとフォームの反復練習をすれば、インサイドキックが蹴れるようになったように、僕の滑舌も声質も変わるのか!
もう、居酒屋で「すいません!」がざわめきに吸収されて、店員さんに届かず終わる日々から解放されるのか。
通おうかどうか、今も本気で検討中です。
記者の基本
- 2010.08.23 Monday
- 12:15
梨元勝さんが亡くなられたとのニュース。
インタビューで2度、お会いしたことがあります。
ぎらぎらエネルギッシュで、目から好奇心が飛び出しているという感じの方でした。
ジャニーズ関連の報道を自主規制する各局の姿勢に批判。
主戦場をテレビから個人メディアへシフトした後にお会いしたときは、ますます語り口が熱量を増していて、この人はプロだわーと元気をもらって帰ってきたのを覚えています。
そんなプロ根性あふれる先輩が記者になりたての頃に学んだという言葉が、こちら。
「新、珍、奇」
新しいもの、珍しいもの、奇抜なものを探してこい!
週刊誌の記者になったとき、最初にそう教わった。
それが見出しになるんだよって。
これはいまだに忘れない基本ですね。
基礎を見直して、がんばります。
ありがとうございました。
1500円のコーヒー
- 2010.08.21 Saturday
- 13:34
昨日は銀座でテリー伊藤さんのインタビューでした。
編集Fさんが選んだのは、ロイヤルクリスタルカフェ。
ドトールコーヒーの名誉会長、鳥羽博道さんが作ったドトールとはまったくベクトルの違う王宮のような空間のカフェです。
と、実際はそんな情報は露知らず現場に行ったわけですが。
テリーさん、登場するなり、大丈夫? 経費削減のご時世にこんなとこ使って。
オレ、スタバでいいのに。写真なんか路上で撮ればいいじゃん。きっと、ここ、コーヒー1500円ぐらいするよ。と、冗談とも本気ともとれる顔で、編集部のお財布事情へ気づかい。
でもって、実際にメニューが届いたら、テリー予想見事的中。
直営農場で生産された名物のコナコーヒーは、1杯1500円!
ちなみに、その直営農場とは、今や立派なシングルとなられた沢尻エリカさんが結婚式を挙げたハワイのコーヒー農園です。あそこはドトールの直営農園だったんだねー。
と、これまた僕が聞き出したわけじゃなく、テリーさんが店員さんをつついて出てきた情報なんですけどね。
ライターなのに、身を委ね過ぎ……。
今月のテーマについてあれこれと話し込み、コーヒーの味の違いわかる? わかんなくない? うまいけどってなことを言いながらの1時間。
ちょっとした個室風の空間で、天井も高く、落ち着いた雰囲気。
そのくせ、個室料の請求はなく、飲み物代オンリー。
銀座五丁目の立地も含めて考えると、インタビューをする場所としてかなり優れている気がしましたよ。
自分で飲むのは、やなかコーヒーの180円で十二分ですが。
全国的な話題だと思いますが
- 2010.08.17 Tuesday
- 20:02
歩むほど気持ちが荒む陽射しかな。
というわけで、なぜか正午近くに出発して炎天の下、お墓参りへ。
タクシーを使ったにもかかわらず、タンクトップ、ポロシャツが絞れる状態に。
しかたなく無印でお手ごろのポロシャツを買って、トイレで着替え。
移動して、インタビューに入るも、気を抜くとぼーっとします。
35度を越えたら、国民の休日にする法案を通すと言い出す議員さんがいたらいいのに。
インタビュー殺到すると思うけどなぁ。
家政婦は見た!?
- 2010.08.13 Friday
- 12:21
この間、湯河原に行ってきました。
生後間もなく越してきて、9歳まで暮らした街です。
温泉街、海水浴ができる海岸、ミカン畑が広がる山。
変化に富んだ環境がステキなところです。
僕が住んでいたのは、ミカン畑に囲まれた山の中でした。
家は、とある文豪の湘南山荘……の家政婦さんゾーン。
いまやうつなオカンですが、当時はオバチャンとともに住み込みの家政婦さんをしていたのです。
とはいえ、僕が生まれたのは、昭和の文豪はお亡くなりになった後。
家の主は文豪の奥様でした。
東京は赤坂にある家と山荘をなんとなく行き来する奥様。
オバチャンはせっせと赤坂にも通っていましたが、オカンは主に山荘の留守番役。
当然、僕も留守番役です。
6LDKのゆったりした平屋建て。
広いリビングと大きな和室、奥様の寝室のあるゾーンと家政婦さんゾーンを区切るのは、キッチンです。基本、行き来自由でしたが、奥様にお客さんがきているときは出入り禁止。キッチンとリビングを隔てる扉1枚向こうは、社会でした。
そんな相模湾を見渡せるリビングとは逆、山側にオバチャンのいた洋室と僕とオカンが寝ていた小さな洋室がありました。そして、勝手口の向こうにボイラー室と犬小屋と倉庫代わりになっていたプレハブ。海側には芝生のきれいな庭とこじんまりした竹林ありました。
3歳、4歳のころの悩みは、周囲に子どもがいないこと。
子どもの足で、坂道を上って20分ぐらいのところに1歳上の男の子がいたぐらい。
あとは、今や大河ドラマに出演する俳優となった男の子とその弟さんが、東京と湯河原の家を行き来していた作家で映画監督のご両親にくっついて、不定期でご近所に滞在しているぐらいでした。
ようは、ド田舎なのに、文化人がちらほら山荘をかまえる地域だったわけです。
子どもが少ない分、大人にたくさん遊んでもらいました。
きらきらした記憶の残っている場所へ10年ぶりぐらいで行ってきました。
話には聞いていたんです。
でも、少なからずショックを受けました。
子どものころはすごく急で長い坂だと思っていた、道路から家に続くスロープも大人目線で見てみたら、大したことありません。
クルマを停めて、上がっていくと、山荘はきれいさっぱりなくなっていました。
いや、きれいさっぱりではないな。
雑草の生い茂る荒れ地に変わっていました。
平屋の母屋もプレハブもボイラー室もなにもなく、庭はどこが庭だったかわからぬ荒れっぷり。
かろうじて面影があったのは、僕が3歳だかの誕生日になったとき、奥様が植えてくれた桜の木。蔦にからまれながら、なんとか葉を繁らせていました。
蝉の声って切ないんだなと、初めて実感した夏の日。
あとで奥様の墓参りに行ってこよう。
サッカーは関係ないけど、フロンターレへ
- 2010.08.12 Thursday
- 09:20
本日は何年か前に一度ご縁のあった雑誌から依頼をいただき、インタビューへ。
テーマは“パパに聞く子育て”です。
お盆だから、レギュラーのライターさんがお休みなのでしょうか。
子育ての実感がないので、どうなることやら。
でも、インタビューイが中村憲剛さんと聞き、テンションは高め。
合間にW杯のことも聞いちゃおう(笑)。
うれしい発見
- 2010.08.10 Tuesday
- 19:09
いろいろと復旧してきました。
深夜、直近の原稿に手詰まりネットを徘徊中、現在発売中のBIGtomorrowにてインタビューをさせてもらった鎌田實先生が、公式ブログ「八ケ岳山麓日記」にて「ぼくのオカンがうつになった。」を紹介してくださっているのを発見!
夜更けにひとり、わーわーと喜んでいたのでありました。
しかも、大変だったねーと気づかってくださってるし!! ありがたいかぎりであります。
やっぱり勇気を出して、遠慮せず、手渡してみるものだなぁと思った次第。
今後も取材先でそそっと取り出す方向でいってみよう。
また、実際に買ってくださった方が、このブログにたどり着き、そこから感想のメールを送ってくださることもあったりして、ほんわり元気づけられています。
ちなみに、最近のオカンは真夏の暑さにやられて、超低空飛行中。
梨が出回る季節が早くこないかと、本人も僕もおばちゃんも待っております。
あ、BIGtomorrow9月号は全国の書店・コンビニで発売中です。
鎌田實先生のインタビューも5ページに渡って掲載されております。
東京駅構内の弁当屋さんまでくっつき回っての取材の成果をご覧いただければ幸いです。