完了は山の向こう

  • 2010.05.29 Saturday
  • 14:35
100529_1400~001.jpg
建物から建物へ人と荷物が移動することを引っ越しと言うのなら、無事に移動完了しました。

んが、しかし。
箱に詰めたものは開かねばならぬわけで、広大な山脈が続いております。

踏破に自信を失い、ハラヘッターと外へ出ると、新しい街は昼から引っかけたくなる店がいっぱい。部屋のことなど忘れちゃう…ってな囁きに負けそうになるも、振り切って喫茶店にサンドイッチを買いに。

ところが、財布をあけたらお金がありませんよ? そういえば引っ越し代と工事代とアンテナ代を払ったのであった。

山登りはたいへんで頭ぽけーっとしてますが、新しい暮らしがはじまりました。
狛江で始めたこのブログ、住む街は三度変わりましたが、このままいきたいと思います。 

ゴールを奪ってくれ!

  • 2010.05.26 Wednesday
  • 21:43
100526_1728~001.jpg
おかざき!

いろいろ思うところはありますが、もはや応援あるのみ。
親善試合はあくまで叩き台。
大事なのは本番です。
南アです。

きっと岡崎選手がやってくれます。
ウッチーのクロスで、カメルーンディフェンスの裏を取って、ばちこーんとヘッドで叩き込んでくれるはず!

昨日発売の月刊「BIGtomorrow」にて、日本のエースのインタビュー記事を書いております。
カラー5ページ。ぜひ、どうぞ。

山田さん&主治医のI先生、「ぼくのオカンがうつになった。」を読むの巻

  • 2010.05.25 Tuesday
  • 22:01
「BIGtomorrow」誌上で無料セミナーの旅をお伴させてもらっている、公認会計士akaイクメンの山田真哉さんが、ブログ「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 100万部? 日記」にて「ぼくのオカンがうつになった。」について紹介してくれました。

うつな親と向き合う日々を、“ノーガードの打ち合い”と評していただき、わかってるなーと納得。
ありがとうございます! 山田さん。

さて。
そんな「ぼくのオカンがうつになった。」の主人公であるところのオカン。
今日は2週間に一度のIクリニックでの診察でした。
運転手兼付き添いの僕も一緒です。

いつも通りの道行きなのですが、じつはちょっとドキドキしておりました。
というのも、前回の診察のとき、主治医I先生に本を渡してきたからです。
作中、患者の家族の本音として、もっとたくさん話を聞いて欲しいとか、なかなか面と向かっては伝えられない医者への気持ちを書いてしまったんですよね。
そこらへんを読んで、気分を害されていたらどうしよう……と。

ところが、診察室に入って会話を交わすと、そんな杞憂はどこへやら。
前回処方の薬がいまいち体に合わなかったと伝えるオカンの言葉に頷き、微調整。
本の感想も「患者さんの声という意味でも、すごく参考になりました。おもしろかったと言っていいのかわからないけど、すーっと読めましたよ」と。
さらに、「佐口さんの本を読んでから書店にいってみたら、うつの一般書は本当にいっぱい出ているんだね。とくにコミックエッセイがあんなにあるなんて気づいていませんでしたよ」とも。
普段は治療者向けの専門書に触れることがほとんどのお医者さんに、少し違った切り口の本を届けることができたのは、なかなか良いことだったのでは!?

自画自賛気味で返ってきたのでありました。

二人羽織ではないのだ

  • 2010.05.24 Monday
  • 02:19
金曜日から週末にかけて、Yahoo!のトップページに「ゴーストライターの裏事情」というニュースの見出しが!
ポチッとクリックすると、「BusinessMedia誠」掲載の「約9割のビジネス書は、ゴーストライター」が書いているというタイトルの記事が表示されるじゃないですか。

9割は言い過ぎだろーー、せいぜい8割ぐらいじゃない?
なんて思いながら読み進めていくと、ゴーストも業務の一環としているライターさんによる記事だった。
ゴーストの依頼から完成まで。
一般の方が「この本はゴーストライターが書いた」と聞かされたときの反応など、生々しい記述。

僕もまた、ゴーストを業務の一環にしているライターだったりする。
タレントさんのゴーストは未経験だけれど、企業社長、著名文化人、コアなスキルを持ったビジネスマン、エンタテイメント業界やスポーツ業界人等々、一昨年は3冊、去年は6冊、今年も数冊と、コツコツ書いている。

制作過程は記事にもあった通り。
編集さんからの打診があり、著者さんとの顔合わせがあり、数回からときに十数回に渡る聞き取り取材があり、原稿制作に取り掛かる。
構成案に関しては、著者さん、編集さんに腹案があればそれに寄り添うようにしている。
それでも時には、取材後にイチから組立を任されることもある。

とはいえ、組立の材料は著者さんが発してくれた情報に基づいているので、僕がなにかを考え出したり、作り出しているという意識はない。ゴーストはゴーストであって、著者さんの人生と経験とノウハウなくして本はできないのだ。

原稿を書くことについては、普段の仕事大きな違いはない。
聞き取り取材のデータを中軸に資料などからの引用で原稿を補強し、著者さんのイメージに適した雰囲気があって、スムーズに読める文章を目指す。

原稿が完成すると、編集さんと著者さんチェックがあり、修正があれば書き直し(著者さんが大幅に書き直し、その文章をゴーストが整えるなんてこともある)、何度かのやりとりの後、校閲チェックが入り、ゴールへ向かっていく。

タイトルやブックデザインに関しては、意見や感想を求められる程度だ。たいていは「これでいきます! どう思います?」ぐらいの感じ。こちらもわりとドライで、強く進言することはない。もちろん、多くの場合は印税契約を結んではいるので、売れたらいいなと思うものの、書き終わった時点で「終わったー、次の仕事」というふうに切り替わっている。

ゴースト本と聞くと「著者本人とは違う人がテキトーに書いている」と思われがちだが、取材中、著者は伝えたいメッセージを明確に言葉にしている。ただ、書くことに慣れていないから、人の手を借りているだけだ。ゴーストは著者の言葉が適した表現になるよう懸命に取り組んでいる。決して悪い仕組みじゃないと思うのだ。

いろいろと思うところはあるわけで

  • 2010.05.20 Thursday
  • 18:42
変わってないね!
久しぶりに会った人からそう言われ、喜んでいいのか、危機感を抱くべきなのか。

昨日は2年ちょいぶりでお会いする方と打ち合わせ。
ロビーで挨拶をした直後、「変わってないね!」と。
白いレザースニーカーに細めのジーンズ、上はグレーの薄手のセーター。
無難なかっこうと言えば、無難なんだけど、オフィス街にある、そのビル周辺ではあきらかにカジュアル過ぎるわけで。

聞いてみると、仕事の案件も固めで、装いには一考必要な感じ。
30になる前と同様、年相応の服選びに悩む時期がやってきた気がします。
ここでもまた、ロールモデルが不足気味。
どうしたもんかねー。

と、本題とは違うことに頭を悩ませながら帰宅し、荷造りを続行。
部屋を片づけていると、続々出てくるのが、買ったまま読んでいない積読本。
これ、読みたいのにどこいったのかと思ってたんだ! ってのもあれば、なんでこんなややこしい本を買ったのだろうか……ってのも。
いずれにしろ、10数冊を発掘し、ふーむと腕組みした後、いそいそと段ボール箱へとしまいこむ。

落ち着いたらきちんと読もう。

って思ったまま、狛江の頃から読んでない本も2冊ほど(笑)。
もうあきらめるべきなのか。
でも、ぱらぱら眺めるに、読んだら絶対おもしろそうなんだよね。
出会いと仲良くのはまた別物だから、きっといつか、仲の深まるタイミングが訪れるはず。

次なる土地へ

  • 2010.05.19 Wednesday
  • 11:35
目覚めると、腰が重い。
前夜の荷造りが、ずずんっと残っている。
ひとまずストレッチをしてごまかしてから、軍手を装着。

この軍手。以前、「派遣のリアル」という本にスポット派遣の体験記を書くため、グッドウィルに登録した際、購入したもの。
初めての現場はでっかい集配倉庫で、お中元シーズン。
配送車が届ける日本酒やらかつお節やら洗剤やらのギフトの箱を、届け先別に分けては整理していく仕事だった。
あのときも腰にきたな。
自分が誰かにギフトを送るときは「かつお節にしよう」と心に決めた気がする。
軽いから。

そんなことを思い出させてくれた軍手。
意外なところで役立つもんだね。
と、自分の部屋を振り返る。
完成している段ボールはわずか6箱。
まだまだ先は長いのだ。

こんな五月晴れの下、「うつ」もあれですが

  • 2010.05.18 Tuesday
  • 11:10
昨日あたりから書店の店頭にも「ぼくのオカンがうつになった。」が並んでいます。
近所の大型書店ではコミックエッセイコーナーで面出しに。
中野の書店では「ダーリンは外国人」の横にポジショニングしているというありがたい情報も。
そうかと思えば、横浜の書店には棚差し2冊だったとか。
配本の冊数と書店での扱いは、あずかり知らぬところで決まっていくもので。
なんとも祈るような気持ちなわけですが。
作ってしまった以上、ひとりでも多くの方の目に触れたい!
というわけで、昔からブログを読んでくださってるみなさま、お力をお貸しくださいませ。
よろしくお願いします!!

ちなみに、主人公であるところのオカンですが、前回の診察で薬の処方が変わりました。
その影響が出ているのか、はたまた暑くなってきてしんどいのか。
ちょっと活性が落ちている様子。
結婚式以降、妙に元気だったので、一息ついているのかな?
あるいは、やっぱり本の内容がショックだったのか!?
とかなんとかモヤモヤしてもしかたないので、なんとかなるでしょう。
人生は前にしか進まないのです。
ま、前に進んだつもりが落とし穴ってことも間々ありますがー(笑)。
オカン好みの弁当でも買って、ちょこっと顔でも見てきましょうか。

しばらく肉料理はいいや

  • 2010.05.15 Saturday
  • 12:36
「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の試写に行ってきました。
最近はその理由を自問自答することもあきらめ気味なのですが、なぜかゾンビ映画が好きです。
この10年もいいゾンビはいっぱいありました。
「ゾンビーノ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」「28日後…」「ダイヤリー・オブ・ザ・デッド」などなど。

そして、このジャンルを築き上げ、半世紀近く支え続けているのが、ジョージ・A・ロメロ。
その道の巨匠は、今も現役。というか、トップランナーです。
そんなロメロ監督の新作が、「サバイバル・オブ・デッド」。

07年の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」にチラリと登場した白人の州兵が、語り部兼主人公として登場。前作で彼が州兵から追い剥ぎになったのは、死体が歩き始めて4週間後だったことが明かされます。
4人で行動する元州兵に若者が加わり、彼らが目指すのは、動き回る死体たちがコントロール化に置かれていると噂される孤島。しかし、そこでは島民たちがゾンビを巡って、いがみ合っており……ってなところがお話のバックグランド。
あとは巨匠の技をとくとご覧ください。

作品を重ねるごとに、ショック映像に関する無駄がそぎ落とされ、その分、奥行きを語る間が増えているロメロ作品。今回もゾンビに関する新基軸、裏テーマがいくつも盛り込まれています。
乗馬するゾンビやら、クルマのエンジンをかけるゾンビやら、生前の怨恨を忘れないゾンビやら。
もちろん、敵が見えない時代になった今も争いをやめない人間の愚かさもビシッと、というか、特盛りで描かれてます。

この新展開にどう決着をつけるのか。
ロメロの次作が早くも気になるところ。

合わせるなんて考えないね!

  • 2010.05.13 Thursday
  • 15:29
昨日はテリー伊藤さんのインタビューでした。
テーマは“ファッション”。
テリーさんお得意の分野だけに、こちらの知識が追いつかず、ノッキングすること数回。
素材の話題まで踏み込むと、わかんないことだらけです。
印象的だったのは、シャツとジャケットとパンツなどを「合わせるなんて考えないね!」ってひと言。

これだ! これだ! これだ! ってのを着る。
コーディネートなんて気恥ずかしいじゃん、とのことでした。
そんなの、超上級者じゃないっすか。

個人的には、ボタンとスーツの大切さを再認識。
いっちょキチッと大人な装いにもチャレンジすべきかと思ってみたりしました。

ちなみに、テリーさん、久々の新刊を発表されました。

「発売3日で増刷かかったんだよー。うれしくてさー」
と、にっこにっこでした。
あやかりてー(笑)。

オカン、「ぼくのオカンがうつになった。」を読むの巻

  • 2010.05.12 Wednesday
  • 13:15
いい天気になってきましたねー。
昨日はオカンと一緒に心療内科へ行く日でした。
(2、3週間に一度の割合で診察&薬をもらいに行くのです)
診察の後、主治医のI先生に見本誌を手渡すと、「帰ってからじっくり読みますよ。楽しみだなぁ」と。今回は薬の処方に変化があったので、次の診察は2週間後。どんな感想が聞けるのか、どきどきします。

しかし、さらなるどきどきは実家に帰ってから。
これまで10ページぐらいしか読んでいなかったオカンが(そのときの反応は表紙の返しで4コマになってます)、「ぼくのオカンがうつになった。」を通読しました。
正直、暴れたり、倒れたり、入院したり、良くなったり、悪くなったり、パニックに陥ったり。1年のうち、6、7日ぐらいある最悪に調子の悪い時期のことが、16年分要約してあるわけですから、作中のオカンはうつで大活躍です。

これを読んでどう思うのか?

ヘコむかな。怒るかな。意外と平気かな。
ベッドでねっ転がりながら読み続けるオカンを横目でちらちら。
手に汗握る一時でした。

そして、ベッドから起き上がり、なぜか本を枕の下にしまったオカン。
あきからにしょんぼりしてます。
「どうだった?」と聞くと、「私、ひどいね」とポツリ。

あわわわわ……という、僕の動揺が見抜かれたのか。
「だけど、書いてあるのはホントのことだからいいよ」と言ってくれました。
でも、視線はうつむき加減。
これはじつに酷なものを作ってしまったのだろうか。
一方で、消極的な賛同を得られてホッとしている自分もいて。
雨の中、複雑な気持ちで家路についた夜でした。

archives

recent comment

recent trackback

profile

ブログペット

search this site.

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< May 2010 >>

mobile

qrcode

recommend

問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい
問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい (JUGEMレビュー »)
山田 真哉
「DIME」連載時からお手伝いしていた公認会計士、山田真哉さんの新刊。会計はもちろん、数字の使いこなし方、消費税対策、老後も安心な資産設計など、盛りだくさんの内容です。

recommend

ぼくのオカンがうつになった。
ぼくのオカンがうつになった。 (JUGEMレビュー »)
佐口 賢作
うつ病によって、人が変わってしまったように思える親や家族とどう付き合えばいいのか?
動揺する気持ちを抱えているすべての人に、少しでも役立てばいいなと思い、この本を作りました。うつ病と向き合い、しんどさを感じている人に「俺だけじゃ、私だけじゃないんだ」とホッと一息ついてもらえたら、なによりです。

recommend

派遣のリアル (宝島SUGOI文庫)
派遣のリアル (宝島SUGOI文庫) (JUGEMレビュー »)
門倉 貴史
体験レポートなどを書いた「派遣のリアル」が宝島新書から宝島文庫に文庫化。表紙がコミック風になりました。昨日新宿西口のブックファーストに行ったら、かなり好位置にどーんと面出し展開されていて、びっくり。

recommend

病気だョ!全員集合―月乃光司対談集
病気だョ!全員集合―月乃光司対談集 (JUGEMレビュー »)
月乃 光司
編集N氏が暗躍してついに完成した「こわれ者の祭典」の月乃光司さんの初対談集です。大槻ケンジさん、手塚眞さんとの対談の取材・構成を担当しました。ニヤリと笑えて少しばっかり元気が出る良き本なので、どうかひとつよろしくお願いします。

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM