みなさま、くれぐれもご自愛ください

  • 2010.01.31 Sunday
  • 01:51
「じつは転んだの……」と、元気過ぎる69歳のおばちゃんから連絡があったのは木曜日の夜。
聞けば、足首を激しくひねって腫れている、と。
まあ、ねん挫かなーと思って、アイシングをしてくださいなとやり方などを伝え、電話を切る。
金曜日、おばちゃん、近所にあるスポーツ整形を受診したら、地域の拠点病院である総合病院を紹介される展開。
これは重傷? と思い、今日、土曜日、午前中からクルマで迎えに行ってそのまま病院へ。
すると、レントゲンを見るやいなや、担当の先生から「手術しましょー」との言葉が。
ええええ!!! と固まるおばちゃん。
足首周辺の骨が3ヶ所、折れていました。
前日からなんで転んじゃったんだろう……と悔しがり、自由が利かない足にご立腹しては「自業自得ね」とため息ばっかだったんで、手術→入院の提案に頭真っ白だったみたい。

自分が靭帯を切っちゃったときも、1週間ぐらい「あそこで半歩、無理にボールへ寄せなければよかった」と悔い続けたんで、その気持ちわかります。
しかし、そこは病院。手続きはするすると流れていき、長い待ち時間を経て、午後15時にはおばちゃん、4人部屋のベッドの上へ。
30年ぶりの入院とあいなりました。
いやー、おかんがぶっ倒れるのには慣れてますが、この展開は予想外。
手術、安静、リハビリで最短でも4週間弱のコースになりそうです。
その間、おかんは一人暮らし。大丈夫なんだろーか。
まあ、本人には大丈夫って言ってたけども。

入院用の荷物を作って届けたりしていたら、もう日は暮れて。
帰路についたら、今度は相方さんが発熱してるってメールが!
しかも、39度越え??? マジっすか。
もうなに? この土曜日!?
インフル? と不安になるも市販の解熱剤で一気に熱が下がったところを見ると、疲れがどっと出た感じか。最近がんばってたもんね。
とかなんとか言いながら、この流れ、次は俺か? 
それ困る。このタイミングだと、本人以上に編集I氏が頭を抱えると思うなー。

通過儀礼を未通過社会人

  • 2010.01.28 Thursday
  • 17:55
昨日は会計士の山田真哉さんと「BIGtomorrow」の取材で、「ハンドブック作成無料セミナー」にお邪魔してきました。
マニュアル作りに特化した会社クオーレさん主宰のセミナーで、会場に集まっているのは各企業の人事・総務の方々。
山田さんから「やっぱりBtoBのセミナーは雰囲気が違いますねー」なんて言われて、一瞬、BtoBなんだっけ? って考えてたのは内緒です。

じつは、セミナー前に「ハンドブックってなんじゃろか?」と思っていたのですが、始まってみると、会社の理念から現場での仕事の手順までも網羅した新人さん用の育成マニュアルのことでした。
新入社員経験がゼロの野良系ライターとして、へー連発のお話が。
新人研修ってそういうものなのかー。そして、その研修内容に頭を悩ませている人がセミナーにきていて、前で話している講師さんはその悩みを重要にしてビジネスを展開しているわけですな。

と、開始30分ほどでようやく全容を理解。
いやこう、ぶっつけ本番取材の醍醐味というか。
流れにのまれながら発見する楽しさというか。
ま、準備不足とも言えるのか。
次回への反省材料にしとこう。

誌面構成のことは一旦置いておいて、「ひとつひとつは当たり前のことでも、きちんとルートを提示して整理すると、すごく大事なことを聞いた気になる」ってことを再発見して帰ってきました。

あ、山田さんからも心配されてしまった「うつうつ」案件は、一応の谷を越えました。
ぐずぐず涙声のおかんから電話で「ごめんね、もう仲良くやるから」と、どういう心境の変化かはわからぬまま、答えだけが出てくるという、ファミコン時代のダメアドベンチャーゲームみたいなセリフが飛び出し、まあ、ならばいいかという気持ちに。

取材を受けるうち、考えがまとまるのでしょう

  • 2010.01.27 Wednesday
  • 12:31
昨日は相武紗季さんのインタビューでした。
4月から初挑戦となる舞台「THE LEFT STUFF」に出演されるということで、取材デーに便乗。
舞台への準備や心構えを中心に、「本番で力を出し切る方法」的なテーマをうかがってきました。
相武さん、すっごい舌の回りが滑らかというか、ぽんぽんぽんぽぽぽんってなリズムで言葉が飛び出してくる人でした。
横に座っていた編集さんが帰り道、ぼそっと「やりとりが早くて、途中から話題に追いつくのが大変でした」とポツリ。
それはどうなんだ(笑)。
というわけで、毎度のことですが、日に10本近く取材を受けるタレントさんはもうそれだけで才能だよなーと思ったのでありました。

帰宅後は絶賛進行中のゴースト原稿書きと第2稿から第3稿への直しと別のインタビューのテープ起こし。
なんか、腰が痛くなってきた……。
今日はこれから山田真哉さんと一緒に取材へ行ってきます。

72時間だった気がしない

  • 2010.01.25 Monday
  • 04:48
たわわな実りが積み上がるほど、穂は湾曲しながら垂れていく。
どんなに偉くなっても謙虚さを忘れるなよ、と名付けられた穂積さん。
テレビでは“恐妻家”のイメージが強い世界チャンプは、取材を終えたライター、編集者、カメラマンもジムの玄関先まで見送ってくれる好漢でした。

しかし、冷静に考えて見ると、世界王者を10回防衛。
この記録は具志堅用高さんの13回に続くもので、二桁防衛の記録を持つボクサーは日本人ではたったふたりしかいないわけです。
この先、10年、20年と現れない可能性の高い飛び抜けたチャンピオン。
インタビューしていて、強く感じたのは「妥協なく自分を追い込んでいくことのできる能力」でした。
ことボクシングに関しては、毎日の練習からまったく甘えない。

そんな世界チャンプのすさまじいパンチ、ステップを目の当たりにすることができた幸せな一時を終え、三宮周辺をぶらぶら。
かなり遅めの新幹線で帰京し、家に帰ると日付が変わっていた。
そこから2月の末の大きなイベントの準備を進める。
ぼーっとする頭をぶるぶる振るったのがだ、3時ぐらいでダウン。
テンカウントを聞く間もなく、眠りに落ちる。

目覚めて日曜日。
打ち合わせだったり、品物選びだったりをして、あれやこれやを決め、準備を進めるだけで1日が終わる。
少しは仕事もしようとかちゃかちゃやるものの、もうこんな時間。
頭がうすらぼんやりして、逆にいい気分だったりもする。
でも、こんな状態で書く原稿はたぶん、ダメ。
金曜日も声優の堀江由衣さんのインタビューがあったりで、あっという間の週末でした。

世界はどんなふうに見えているのだろう

  • 2010.01.23 Saturday
  • 01:35
明日、土曜日は神戸出張。
かなりドキドキしています。

お会いするのは、パンチが見えない人。
動いたと思ったら、相手が倒れている。
しかも、その相手も見えないパンチを繰り出せる人という。
まったく別次元での戦い。
人間の秘めている可能性はすごいです。

バンタム級世界チャンピオン、長谷川穂積さんのインタビューなのです。
10度の世界タイトル防衛を支えるものはなんなのか。
少しでも迫れればいいなと思っています。

ええかっこしいじゃいかん

  • 2010.01.22 Friday
  • 01:08
午後、長時間に及ぶ打ち合わせ。
ゴーストではない書籍。
舵取りをするのは自分なのだと今さら再確認する。

原稿と描き上がってきたネームを見較べて、つくづくと気がつかされる。
うちのおかんの「うつ」は大したことない。大したことない。大したことない。
そう言い聞かせて、長らく平静を保っていようとしてきたんだなーと。

あの時こうしていれば、もしかして……。
そんなふうに思いながら手を入れていく作業は正直、しんどい。
んがしかし、これができるのは自分だけなのだという感覚は悪くない。
相方さんの鋭い指摘にも感謝。やっぱりプロは違う。
もっとさらけ出さないとダメだ。

どうあれ、気持ちよく話してもらうこと

  • 2010.01.21 Thursday
  • 02:41
今日、久しぶりに会った人から「うまく人の話を聞く方法」はないかと聞かれた。
うーーーん、と考え込みつつ、インタビューのときに気をつけているいくつかのことを話してみると……、「へーー」「すごいねー」「なるほどなー」「そうやって聞けばいいのかー」とすっかり気持ちよくなってしまう合いの手を入れてくれる。

「まさにそれがうまく人の話を聞く方法ですよ!」と、伝える前に駅に着いてしまったので、ここに書いておきます。
質問の仕方なんて、大した問題じゃないんです。

とはいえ、嫌いにはなれない

  • 2010.01.20 Wednesday
  • 02:43
次なる仕事の参考に、と丸紅経済研究所所長の柴田明夫さんが書かれた「資源争奪戦」(かんき出版)を読みつつ、おかんに電話。
何度かコールをしても留守電に。
鉄鉱石価格の決定メカニズムを学ぶ一方で、こりゃ完全にむくれて、電話無視してるなーと考える。
でもって、1時間後、2時間後と鳴らしても出ないので、段々、心配になってくる。
心配の方向は2種類。
・なんか具合の悪い症状が出てたら大変だなぁー。
・鬱々の末の攻撃が同居してるおばちゃんに向いたら、申し訳ないなー。

原稿をある程度書いたところで、晩飯食べがてら顔を出してみるかと家を出てみる。
もう1回だけと思って電話してみたけど、やっぱり出ない。
45分ばっかり移動して、実家に入ると真っ暗。
やっぱり寝てました。ふぅー。
ふて寝の人に「昨日は言い過ぎた」と伝えると、「どうせ私は役立たず」と返ってきた。
やれやれ。

部屋の中を見回すと、若干、おばちゃんの物に八つ当たりした形跡が。
悲しい気持ちになりつつ、片づけてみたりする。
こういう局面で、あまりかーっとならないのは慣れてしまったからだなぁーと、ぼんやり。
打っても響かない相手に怒ってもしょうがないだ、と良いような悪いような諦観。
やんわりと諭してみたりしてから外に出る。
聞き入れてるんだか、聞き流してるんだか。

帰って仕事しなくちゃなーと思いつつも、それなりにダメージはあり、ジャックなもんでも食って紛らわそうと、テキサスバーガーを初体験。
ま、こってりした味付けで、こんなもんだろうなという感じ。
おいしい! ってバーガー食べたきゃ、それなりのお金を出さなくちゃダメなのだ。
でも、ベーコンが思ったよりたくさん入ってて、よかった。

腹ごしらえが済んだところで、資料本を買い足すべきかと思い、ブックファーストへ。
大型書店は本がありすぎて、くらくらする。
目的の書棚の前を巡回し、2、3選んで購入。
足元がぐらぐらしているのに、読むべき本は世界の枠組みのお話だったりして、けったいなことだ。
冬の空気はすーっとして気持ちがよかったので、テキサスの罪滅ぼしがてら駅から歩いて帰ってみた。
まあ、なるようにしかなるまい。

親がうつ

  • 2010.01.19 Tuesday
  • 03:14
最近、あまり書いてなかったのですけども、うちのおかんは長らく「うつ」といくつかの神経症を患っています。
パッと見、どうということもないのですが、細かな点にフォーカスしていくと日々、いろんなことが(まあ、それはどんな人生でも一緒ですか)。

たとえば、今日。
だいたい2週間に1回ペースのメンタルクリニックへの通院日でした。
何年か前にパニック障害がひどく、電車で通えなくなってからは、僕がクルマで一緒に行くようになっています。
今ではパニックの発作も、予期不安もほとんどなくなり、たぶん、ひとりで行けるのでしょうが、通院に一緒に行くことで理解が深まるし、ちょっとしたドライブがてら親子の会話なんかもする日々のアクセントとして習慣に。

んでもって今日。
午後一で行く約束をしていたのが、僕のミスで15時過ぎ到着に。
それを知らせる電話をした時点で、ちょっと不機嫌です。
それは「うつ」ゆえで、外出のためにパワーのいる状態のため、前日に決まっていたことが変わると、対応に苦慮することになるんですな。
とはいえ、クリニックに行かないと薬もないので「今日はやめる」とは言いません。

合流後は機嫌もよくあーだこーだと話をしていたわけですが。
そのうち、前々から「ここはこうしたらいいのに」という話題で、衝突。
日頃、溜めていたこともあり、思わずブレーキが効かず、ばーっと言ってしまいました。

たぶん、正論。
でも、100%の正論がないのも人間関係で。
正論の弾幕はおかんをまんまと封じ込め、反論できない状態にしてしまいました。
というか、そういうときに理路整然とやり返せる人ではないから、うつうつしているとも言えます。

「もっとこうして欲しい」
「こうするべきだろう」
「普通なら言わなくてもやっている」

そんな言い方は結局のところ……。

「そんなことを言われても」
「わかってるけど、できない」
「言われたってやれないから病気なの」

となっていく。
でもって「自分は情けない」と内に向いていくのです。

それでも言うだけ言って、こちらはそれなりにすっきり。
でも、おかんはきっと2、3日寝込むことになるのでしょう。
せっかく年末からこっちずいぶん調子良かったのに。
ここでのつまづきは困ります。
明日、いたわりの電話をかけようか。
なんでそんなことしなきゃいかんのだろうかとも思いつつ。

崖っぷちの男の映画

  • 2010.01.17 Sunday
  • 13:44
アマゾンから注文していたDVDが届きました。
「レスラー」と「ホームボーイ」。
「ホームボーイ」を見るのは何年ぶりだろう。
じつはレーザーディスク、持ってるんですけどね。
再生機が手元からなくなって久しいので捨てればいいのに、ジャケットがステキで手放せず。
「うーん、久々に見たいな」と思っていたら、「レスラー」のヒットのおかげで初DVD化。
流れに乗っかって買ってみました。

ちなみに、「ホームボーイ」は88年の作品。
さびれた遊園地での夜のシーンが美しい映画です。
主演はもちろん、ミッキー・ローク。
まだまだ端正なマスクでヤサい時代です。

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