コツコツこつこつ

  • 2009.01.29 Thursday
  • 17:02
2月後半から5月に向けて、ぐぐっと詰まった感じになってきました。
ありがたいことではあるわけですが、重なる時は重なるという法則再び。
がんばっていいものを仕上げながら、切り抜けたいと思いつつ、遠い目になっております。

と、ちょっと先の予定が決まっていく一方、日々もまた流れているわけで。
今週はインタビューの多い1週間。
月曜日は山田真哉さんにお会いし、BIGtomorrow連載の「数王」の取材。17回目にして最も苦しんだ難テーマだったように思われ。お疲れさまでした。
火曜はちょっとした隙に同級生編集さんと飲みに行き、日本酒うまい、さしみうまいと喜んでいたら記憶も飛び飛びのダメ酔っ払いに…。
水曜は起きた途端にひどい二日酔い。毎度ながら反省しつつ、午後は入院中のベンジャミンさんのところへお見舞いに。やっぱり男子の入院には写真集だろーと思い、「妄撮」を差し入れ。ニカッとギャグで返してくれて、思った以上に元気で一安心。
んで、今日は家から北海道在住のブロガーさんへ電話取材。興味深いエピソードをいろいろ聞かせてもらって思わず笑ってしまうところも。いい記事にできそうだー。
と、その最中にいくつか着信があり、かけ直していろいろ話していたら、どうやらゴールデンウィーク明けまで宿題たくさんの状態になることが明らかになったのであった。がんばろー。

明日は「ワタミ」の渡邊美樹社長のインタビュー。
明後日は映画「ドロップ」出演の女優、本仮屋ユイカさんのインタビュー。
日々は続いていくのでありました。

ニューヨークマラソン

  • 2009.01.27 Tuesday
  • 02:18
試写にて「少年メリケンサック」を見せていただく。
笑った。笑った。笑った。

間っていうのはこうやって作るんだよって見本市。
セリフを被せるってのはこうやってやるんだよってテキストだ。
クドカンのシナリオはすげー。

そして、ゾンビ映画好きの心を揺さぶってやまないシーンが序盤に。
キム兄さん演じる男の手から放たれた牛糞が、スクリーンの女神・宮崎あおいさんに向けて飛んでいく。

宮崎あおいの顔に牛糞。なんたる組み合わせ!

しかも、あぜ道を下り歩く動きは、マイケル・ジャクソンのスリラーないし、ジョージ・A・ロメロのゾンビ。
この数秒のために全国民が映画館へ繰り出せばいいのに(笑)。

輝ける新興住宅街

  • 2009.01.25 Sunday
  • 22:35
 「レボリュショナリー・ロード」を観てきた。
なんだかしみったれた話であった。
同じような喪失感と焦燥感を題材にした映画であれば、エドワード・ヤンやフルーツ・チャンの方がしっくりくる。

とはいえ、50年代のアメリカの比較的裕福なホワイトカラーの暮らしぶりを知るという意味では興味深く。輝ける成長の時代であり、公民権運動前の話でもあり、黒人はひとりも出てこない。肌の白い人々が新旧の、出自の、宗教の価値観の違いをぶつけ合うのだが、男は男で身勝手で、女は女で身勝手で、なんだか子供がかわいそうだねーという感想に。

それでもこの映画がアカデミー賞を取るとしたら、アメリカはレーガンから始まった25年を相当に反省中ということになるんだろうなぁ。

古い紙の匂い

  • 2009.01.23 Friday
  • 02:38
久しぶりに大宅文庫で調べもの。
狙いの資料を読みながらも、目はついつい別のページにも。

88年、年初の「ダイヤモンド」の巻頭では堺屋太一さんが日本の資産はアメリカの3倍であるとぶち上げ、87年は本当の豊かさを感じられる始まりの年となった……といったことを語っていた。また89年の某経済誌では証券マンのコメントとして、日経平均株価3万7000円の7000円はバブルだと感じていた。それでもアナリストの中には5万円を予想する人もいて、自分の相場観がズレているのかもしれないと疑った、とあった。

20年前、東京は2000万円で買ったマンションの評価額が億に近づくという不可解好景気の中にあって、誰もがうはうは(でも、いつまで続くの?)と浮き足だっていたのだ。雑誌の広告を見ても金がうなっている。今週号の某週刊誌なんか自社広告ばっかりなのに、20年前のそれは不動産、酒、クルマ、高級ブランド、オフィス向けのコンピュータと単価の高そうなものがずらり。

以前、畏友であるところの先輩から聞いた話では、広告費だけ取るために高級グラフ誌を創刊しては、数万部刷って、できあがった側から裁断してたってなエコなんてカケラもないホントの話も。っつうか、発行部数詐欺ですな。それだけだぶついていた金はどこへ流れて、弾けて、消えてったんでしょうか。


テリーさんからガイアナまで

  • 2009.01.21 Wednesday
  • 13:54
昨日、09年初のテリーさんデーでした。
12月半ば腰を痛めたニュースが大きく報じられて心配していたのですが、」だいぶ回復してきたよ」とのことで一安心。直後は「紅白の仕事もダメかも……」と思ったとのことですが、「最近の医学はすごいよねー」と受けた手術について明るく語ってくれました。

取材場所として開店前の一角をお借りしたお店がかなり気に入った様子だったテリーさん。
帰り際にさっそく予約して、今度、友達とこよーとご機嫌で次の仕事へ。
腰にはコルセットをしながら、全治2ヶ月のはずの怪我をしながらも明るくハードスケジュールをこなしているわけで。やっぱすごいよなぁ……と見送る一時でありました。

帰り道、書店を巡回。
係わった本が平積みになっているのをみつけて、よしよしと心の中で呟きつつ、たぶん友人であるところの編集さんが担当したであろうビジネス書を発見して、いい仕事してんなーと立ち読み(買えよな(笑))。そっといいポジションに置き直して(書店の人、ごめんなさい)、一条ゆかりさんの「プライド」10巻を買って帰宅。さっそく読むと、またえらい展開でぐいぐい引っ張るわー。ベテランの技にうっとりな漫画時間なのであった。

深夜、オバマさんが大統領に就任。
最新号のクーリエにはさっそく極右による暗殺の可能性について触れたガーディアンの記事の翻訳が載っていたりして、無事に式典が終わるといいなぁと願ってみたり。最近読んだ林壮一さんの「底辺のアメリカ人」(タイトルと内容はやや離れていたけれど)は、大統領選挙中に全米各地を歩き、主にマイノリティとされている人々の声を拾い、聞き書きしていったもので。その中で、ガイアナ出身でヒンズー教徒のタクシードライバーが「イスラム教徒だった家族のいるオバマを支持するのは難しい」といった内容を語っていて、問題は僕が思っているほど単純じゃないんだなーと。

しかし、ガイアナって国、恥ずかしながら初めて聞きました。南米の北側、ベネズエラの隣に位置する国で、古くからアラワク族やカリブ系の民族が住んでいるとのこと。コロンブス以降、ヨーロッパ人がちゃちゃを入れるようになり、1814年からはイギリスの植民地に。現在もイギリス連邦で、首都はジョージタウン、公用語は英語。古くからインド・パキスタン系の移民が多く、キリスト教徒に加えてヒンズー教徒も多い、と。そんなガイアナから仕事を求めてアメリカへ移民として渡ったのが、さっきのタクシードライバーさんというわけ。

知らないことがいっぱいだわ。

10年一区切り

  • 2009.01.19 Monday
  • 23:19
 早稲田松竹で60年代のアメリカを舞台にしたミュージカル映画2本立てを見てきた。
「ヘアスプレー」と「アクロス・ザ・ユニバース」。
「ヘアスプレー」はご陽気コメディの中に公民権運動が盛り込んであって、立派な二の腕をしたヒロインが人種差別をなくそうと歌って踊る。
「アクロス・ザ・ユニバース」はビートルズの名曲を使ったミュージカルで、こちらはベトナム戦争、ヒッピームーブメント、ケネディ暗殺なんかが盛り込まれた上、ストーリー全体がビートルズそのものの歩みにもなっている凝った仕掛け。

で、そんな2本立てを見ながら、00年代ってどんな10年として括られるんだろうかとぼんやり。9.11があり、アフガンとイラクとイスラエルをはじめ、あちこちでずっと戦火が続き、いくつかバブルが膨らんでは弾け、ブッシュがいんちきな感じで再選し、カトリーナがやってきたかと思ったら、サブプライムローンが焦げ付いて金融危機が起こり、初めての黒人大統領が誕生した。

これだけいろいろあれば10年代は明るくならざるえないのでは? と思ってみたり。あるいはそもそもがもう10年単位で括れない速度になっているかもしれないとも。

ジムなんてキャラじゃないと……

  • 2009.01.17 Saturday
  • 15:05
思ってきましたが、サッカーばっかやってきた結果、股関節&膝&足首の具合が微妙な感じで。
ここはひとつ内側の筋力を整えるべきでは? と思い、スポーツジムに入ってみることにしました。近所だからきっと続くはず……と思っているのだけれど。
2ヶ月後に辞めましたって書いてるかもしれません。
とりあえず行ったことのないところへ入会しにいくのはドキドキしますな。

あ、脈絡もなく08年、素敵だった映画ベスト5です。

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
「ダークナイト」
「ぐるりのこと。」
「ダイヤリー・オブ・デッド」
「おくりびと」

だらだらしてます

  • 2009.01.15 Thursday
  • 12:24
毎年、高校サッカー選手権の決勝が終わると「ああ、お正月も終わったのだなぁ」と感じるわけですが、優勝校の広島皆実。1月2日の駒沢競技場で生観戦していました。

その時の印象は「緑に黒の縦じまとはなんたるセンス!」「組織的でまとまったサッカーだけど、小粒な感じがするなぁ」ってなものでした。けれど、結果は見事優勝。見ていてワクワクして優勝して欲しかったのは前橋育英だったのだけれど。サッカーを見る目の乏しさを実感した大会でした。

とかなんとかいまだに年末年始気分を引きずっている今日この頃。
いやむしろ、お正月明けの締め切りゾーンを脱した後の3連休こそ、ライター的にはお正月なのだ! と強く主張したい今日この頃でもあるわけですが。ぼちぼち切り替えて、動き出さないといかんようです。

今日は新しい仕事の打ち合わせですしね。数日前、なんだかとってもお久しぶりな方から電話をいただき、あれよあれよという間に決まった顔合わせの日取りなんですけども。さっき聞いたらナイスミドルな社長さんがふたりもいらっしゃるみたいで。僕はなにを着ていけばいいのでしょうか。年始のセールで買った紫のダウンに、ピンクのニットじゃまずいだろうな……。

そういえば、心のアニキ、ミッキー・ロークさんが「ザ・レスラー」でゴールデングローブ賞主演男優賞、リリー・フランキーさんが「ぐるりのこと。」でブルーリボン賞新人賞を受賞したとのニュースが。おめでたい。「ザ・レスラー」、早く公開されないかなー。

と、いろいろ考えた挙げ句、今年はこんな具合にけっこうだらだらとした感じのブログで行こうかなーと思っております。一度は「いっそ仕事の話だけにしようか」「単行本の出版につながるようなネタ感の高いものにしようか」「時事ニュースにあーだこーだ言ってみようか」などなど、逡巡したんですけどね。ま、ぶつぶつ言ってるぐらいが性に合っているだろうというところに落ち着きました。

ではでは。

次のW杯開催国南アフリカの隣国ジンバブエ

  • 2009.01.13 Tuesday
  • 14:34
08年7月に1000億ジンバブエドル札を発行してニュースになっていたムガベ独裁政権下のジンバブエ共和国。中央銀行は桁数が大きくなりすぎ、コンピュータで処理できないと、その時点でデノミを断行。1000億ジンバブエドル=10ジンバブエドルという、たくさん指を折らないとわからない通貨の切り下げ(10桁)を行なったわけですが……。

元々インフレをまねいている要因が解決されていない上、有効な対策を取ったわけでもなく、その後もインフレは絶好調をキープ。08年末に再び100億ジンバブエドル札の発行が話題となり、今日の時点で200億と500億のジンバブエドル札が再登場したとのこと。

為替レートでは250億ジンバブエドルが1ドル、つまりは90円ぐらい。
実際、市場で通貨として流通しているのは米ドルみたいなんですが、それでも自国通貨は発行し続ける。しかも、紙幣の印刷はドイツの会社ギーゼッケ アンド デブリエントに依頼していて、その質は透かしなども入ってなかなかのレベルとのこと。ところが、インフレ率を考慮すると、1枚のジンバブエドル紙幣の印刷コストは紙幣の価値よりも高くなっているという矛盾が。

と、まあ、ここまでくると国と通貨ってなによ? って気がしてくるわけで。それでも独裁政権は続き、人々は苦しみながらも生きていて、ジンバブエはそこにある。いずれクーデターなりなんなりでムガベ政権が倒れる時がくるんでしょうが、その際、ジンバブエドルの価値はどうなっていくのか。遠い国の出来事とはいえ、興味深いのであります。

すごく参考になったムビラ演奏者でもあるマサさんが書かれた滞在記。
http://www.mbirazvakanaka.com/travelreport/travel08.html

ブレない男たち

  • 2009.01.11 Sunday
  • 11:22
今年最初に映画館で見た映画となった「CHEチェ 28歳の革命」
冒頭、メキシコからキューバへ密入国するシーンからしてシンプルなもので、多くの仲間を失った上陸直後の描写はそぎ落とされ、密林に入ったゲバラが喘息に苦しむ場面へと切り替わる。ここですぐに予感するわけだけれど、全編がこのトーン。カストロやゲバラをことさらヒーローっぽく描くわけでもなく、淡々と、エンターテイメントとして言えば地味な演出でキューバ革命を描いていく。

2時間を超える長編。おもしろかった。
革命、英雄と言うけれど、実際の戦いはどうだったのか。
ゲリラ戦が国民の後押しを受けて、一気に加速していったのはなぜなのか。
アルゼンチン生まれの青年がキューバの国家代表として国連に立ち、堂々と反米の立場を語ることができたのはどうしてなのか。
そんなこんなのぼんやりした疑問が、映像とともに肉付けされていくのは気持ちよかった。

でも、同時にいらぬ心配もしてしまった。
公開初日の土曜日の夜、21時過ぎの回とはいえ、上映しているシネコンで最も大きなスクリーンを使って客の入りは2割程度。やっぱり革命なんか過去のものなんだろうか。

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