けっこうまいるす
- 2007.05.30 Wednesday
- 10:32
引っ越し、入居とともに始まった建物の大規模改修。
入る前からわかっていたこととはいえ、毎朝きっちり8時半から工事が始まるとは〜。
今日は寝ている部屋の外廊下と逆サイドの仕事机の真横の外壁へドリルを入れている模様。ずががががーって起こされて。書き残しの原稿を上げちゃおうと思った途端にこちらでもどんががががー。
無理。
事務所行こう。
工事の人、毎日、ご苦労様です。
早く仕上げてね。
築地にて
- 2007.05.28 Monday
- 14:54
手術後、初めてのテリーさんインタビューでした。やさしさ倍増です。「どう?」って聞かれて、その場では言えなかったんですが、第一印象はテリーさん、かわいくなった! でした。
ばっちり目が合うのって不思議な感じですね、と思えば失礼なことを言いつつ、1時間ちょっとお話をうかがい、インタビュー終了。
その足で鈴木水産に行き、昼飯。刺身定食、お刺身が6種類(6品って言うべき?)でいろんな味が楽しめます。お値段千円。ご馳走さまでした。
本番でした
- 2007.05.26 Saturday
- 23:49
新宿ロフトプラスワンはほぼ満席。月野さんのリーディングもきれきれでした。オナニーを猫が見てたっ! と叫ぶさまにぐっとくる新宿穴蔵の夜なのです。
脳のアウトソーシング
- 2007.05.25 Friday
- 15:15
7、8年ぶりにスケジュール帳を買いました。
何色にしようかなーと売り場では楽しく過ごすも、レジを通過した後、そこはかとない敗北感が。なぜかと言いますと、己の記憶力の減退を実感してしまったから。ついこの間まで、2週間ぐらい先までの予定はざっくり覚えられるぜ、あとはノートにメモれば問題ないぜってな感じで滞りなく仕事をしてきたわけですが。引っ越しやらなんやらでばたばたしていた今月。締め切りをすっかり忘れる、打ち合わせをすっぽりスルーするという事態が続けざまに発生。ああ、もうこれはどうなのだ? と思い、スケジュール帳ですよ。書き込みますよ。三日坊主にはなりませんよ。でも、スケジュール帳があること自体を忘れませんように。ええ、ええ。
話は変わりまして。
昨日は銀座の博品館劇場で「テーブル・サイド・物語(ストーリー) ?嗚呼!学園編?」を見せていただきました。先月、インタビューさせていただいたパパイヤ鈴木さんが演出を担当するダンス・エンターテイメントショー。味のある男達が踊る姿はかっこいいっすね。ダンサーってモテるんだろーなーって。そんなことばっか考えていた私でした。5月27日まで上演中。チケットもわずかに残っているみたいなので、健やかに笑いたい方はぜひ。
何色にしようかなーと売り場では楽しく過ごすも、レジを通過した後、そこはかとない敗北感が。なぜかと言いますと、己の記憶力の減退を実感してしまったから。ついこの間まで、2週間ぐらい先までの予定はざっくり覚えられるぜ、あとはノートにメモれば問題ないぜってな感じで滞りなく仕事をしてきたわけですが。引っ越しやらなんやらでばたばたしていた今月。締め切りをすっかり忘れる、打ち合わせをすっぽりスルーするという事態が続けざまに発生。ああ、もうこれはどうなのだ? と思い、スケジュール帳ですよ。書き込みますよ。三日坊主にはなりませんよ。でも、スケジュール帳があること自体を忘れませんように。ええ、ええ。
話は変わりまして。
昨日は銀座の博品館劇場で「テーブル・サイド・物語(ストーリー) ?嗚呼!学園編?」を見せていただきました。先月、インタビューさせていただいたパパイヤ鈴木さんが演出を担当するダンス・エンターテイメントショー。味のある男達が踊る姿はかっこいいっすね。ダンサーってモテるんだろーなーって。そんなことばっか考えていた私でした。5月27日まで上演中。チケットもわずかに残っているみたいなので、健やかに笑いたい方はぜひ。
病気だョ!全員集合、パジャマ
- 2007.05.24 Thursday
- 11:55
月乃光司さんはステージの上のみならず、対談の時もパジャマを着ている。チェックの柄のごくごく普通のパジャマだ。世を忍ぶ仮の姿(どっちがかはわからない)から、いそいそとパジャマに着替えると、顔つきが引き締まる。ただ衣装以上の意味を持つ、パジャマなのだ。
大槻さんとの対談の時は、喫茶店の個室で鞄を開けて、いそいそと生着替えが始まった。しわを伸ばす所作なんて堂に入ったものだった。次に月乃さんと会ったのは、数週間後。待ち合わせの駅から手塚眞さんの事務所に向かって歩く。ゴロゴロを引っ張る月乃さんはちょっとばっかり俯きがちで緊張しているように見えた。
手塚さんの事務所ネオンテトラに到着し、なんとも上品なセンスの応接ルームで対談の準備を開始する。カメラマンMさん、編集N氏らが月乃さん、手塚さんの座り位置などを考えている間、月乃さんは「着替えますね」と言って、またまたいそいそと生着替えを開始した。手塚さんの広報の女性が見ていていいものやら、どうしたものやらという感じでドギマギしていたのだが、月乃さんは「ごめんなさいねー」と言いながらスパスパとパジャマへ変身していく。それでいて、手塚さんを迎えての第一声は「こんな格好ですみません」なのだから、確信犯だ(笑)。
そんなパジャマ姿のナマ月乃さんと会えるのが、5月26日土曜日、夜18時半開場の月乃光司さん初対談本「病気だョ!全員集合」の発売記念ライブin新宿ロフトプラスワン。みなさまお誘い合わせの上、ぜひ。って宣伝かよ。そうですよ。怖くないよ。遊びにおいでよ。
大槻さんとの対談の時は、喫茶店の個室で鞄を開けて、いそいそと生着替えが始まった。しわを伸ばす所作なんて堂に入ったものだった。次に月乃さんと会ったのは、数週間後。待ち合わせの駅から手塚眞さんの事務所に向かって歩く。ゴロゴロを引っ張る月乃さんはちょっとばっかり俯きがちで緊張しているように見えた。
手塚さんの事務所ネオンテトラに到着し、なんとも上品なセンスの応接ルームで対談の準備を開始する。カメラマンMさん、編集N氏らが月乃さん、手塚さんの座り位置などを考えている間、月乃さんは「着替えますね」と言って、またまたいそいそと生着替えを開始した。手塚さんの広報の女性が見ていていいものやら、どうしたものやらという感じでドギマギしていたのだが、月乃さんは「ごめんなさいねー」と言いながらスパスパとパジャマへ変身していく。それでいて、手塚さんを迎えての第一声は「こんな格好ですみません」なのだから、確信犯だ(笑)。
そんなパジャマ姿のナマ月乃さんと会えるのが、5月26日土曜日、夜18時半開場の月乃光司さん初対談本「病気だョ!全員集合」の発売記念ライブin新宿ロフトプラスワン。みなさまお誘い合わせの上、ぜひ。って宣伝かよ。そうですよ。怖くないよ。遊びにおいでよ。
病気だョ!全員集合、対談1
- 2007.05.23 Wednesday
- 01:27
月乃光司さんの初対談本「病気だョ!全員集合」の発売記念ライブin新宿ロフトプラスワンの開催日が近づいてきた。5月26日、土曜日。18時半開場、19時半スタート。本も売れてイベントも盛り上がれば、これ幸いなのである。
さて、数日前に前夜の話を書いたところで、今回は対談の様子をば。
その後、編集N氏は果敢に動き回り、新紀元社が版元となり、月乃光司さんの対談本は本格的に動き出した。次なるステップは対談相手へのアポ取りである。端から聞いていた限り、この段階で難航するのでは? と思っていたのだが、それは杞憂に終わった。
月乃光司さんご本人の行動力は想像以上の人のつながりを持っており、編集N氏も自身のネットワークを使い、コツコツと扉を叩き続けた。結果、石井政之さん、大槻ケンヂさん、中村うさぎさんらから色よい返事をいただくにいたり、お気軽気分で「いいですよー」と言っていたライター風情は「これはきちんと準備をしなくては……」と襟を正したのであった。
最初の対談はたしか石井政之さんだった。この取材は編集N氏が担当し、後日、顔を合わせるとホッとしたような笑顔で「だいたいのレジメは用意したけど、月乃さんは見事なホスト役だった」と教えてくれた。「でね、キミには大槻ケンヂさんと手塚眞さんの回を担当して欲しいんだ」と。続いて、ニヤリとしながらプレッシャーをかけることも忘れなかった。「たぶん、大槻さんと月乃さんの対談は本の冒頭にくるから。責任重大だよ」。
ぼやぼやしていると、すぐに対談の当日はやってきた。緊張はなかった。というのも、事前に聞く限り、月乃さんは大槻さんの大ファンで、大槻さんもまた月乃さんのパフォーマンスを好意的に見ているという話だった。しかも、ふたりは初対面というわけでもない。これは司会的なことをする必要はないんだろうなーと思っていると、案の定、事はスムーズに運んだ。
対談前、緊張気味だった月乃さんも、大槻さんのリードに乗せられるようにピッチを上げ、途中、本には書けないような下ネタでヒートアップし、現場にいた全員が大笑いといった様子で時は過ぎていった。対談の直後、大槻さんは主催ライブの出演のために新宿の街へ消え、月乃さんは自分で買ったというそのライブのチケットを手にパジャマから普段着に着替えて雑踏の中にまぎれていった。
残された編集N氏とカメラのMさん、僕は言葉少なにてくてくと新宿の駅へと向かった。静かな興奮を感じながら、どんな原稿にしようかとぼんやり歩いた。
さて、数日前に前夜の話を書いたところで、今回は対談の様子をば。
その後、編集N氏は果敢に動き回り、新紀元社が版元となり、月乃光司さんの対談本は本格的に動き出した。次なるステップは対談相手へのアポ取りである。端から聞いていた限り、この段階で難航するのでは? と思っていたのだが、それは杞憂に終わった。
月乃光司さんご本人の行動力は想像以上の人のつながりを持っており、編集N氏も自身のネットワークを使い、コツコツと扉を叩き続けた。結果、石井政之さん、大槻ケンヂさん、中村うさぎさんらから色よい返事をいただくにいたり、お気軽気分で「いいですよー」と言っていたライター風情は「これはきちんと準備をしなくては……」と襟を正したのであった。
最初の対談はたしか石井政之さんだった。この取材は編集N氏が担当し、後日、顔を合わせるとホッとしたような笑顔で「だいたいのレジメは用意したけど、月乃さんは見事なホスト役だった」と教えてくれた。「でね、キミには大槻ケンヂさんと手塚眞さんの回を担当して欲しいんだ」と。続いて、ニヤリとしながらプレッシャーをかけることも忘れなかった。「たぶん、大槻さんと月乃さんの対談は本の冒頭にくるから。責任重大だよ」。
ぼやぼやしていると、すぐに対談の当日はやってきた。緊張はなかった。というのも、事前に聞く限り、月乃さんは大槻さんの大ファンで、大槻さんもまた月乃さんのパフォーマンスを好意的に見ているという話だった。しかも、ふたりは初対面というわけでもない。これは司会的なことをする必要はないんだろうなーと思っていると、案の定、事はスムーズに運んだ。
対談前、緊張気味だった月乃さんも、大槻さんのリードに乗せられるようにピッチを上げ、途中、本には書けないような下ネタでヒートアップし、現場にいた全員が大笑いといった様子で時は過ぎていった。対談の直後、大槻さんは主催ライブの出演のために新宿の街へ消え、月乃さんは自分で買ったというそのライブのチケットを手にパジャマから普段着に着替えて雑踏の中にまぎれていった。
残された編集N氏とカメラのMさん、僕は言葉少なにてくてくと新宿の駅へと向かった。静かな興奮を感じながら、どんな原稿にしようかとぼんやり歩いた。
忘れそうなので
- 2007.05.20 Sunday
- 11:40
さてはて。
いつの間にか日曜日だ……。と、最近、そんなことばかり書いていますが。
金曜日は文字通りあっという間でありました。
午前中、追い込みに入っている書籍の直し原稿やらを書き、家を出て、午後は吹越満さんのインタビュー。坂上にあるステキな和風一軒家レストランにて。けっして断定はしない語り口が、ほんわかやさしくて、シャイな感じがするアニキでした。ページ数以上の話をがんがん聞いてしまい、すっかりファンになった頃、終了。撮影もカメラマンS氏がじわじわとリクエストを高めていって、かなりおもしろくもあり、かっこいいワンショットとなっているはず。いい取材だったなー。
でもって本来はここで打ち合わせのはずが、インタビューが長引いて(って自分のせいですが)しまったため、電話にてやりとり。駅前をうろうろしながら30分近く話す。歩いている方が脳みそって回りません?
その足で今度は赤坂にある忍者屋敷へ移動。月イチのベンジャミン・フルフォードさんのインタビュー。この日は編集Y氏が僕らを忍者が待つアトラクション系飲食店へと誘ってくれまして、お店に入ると忍者な店員さんが「修業の道です」と暗い小道を案内してくれて、その先に席があるという趣向。男子5名だったのが、ちとあれでしたが、きっと「きゃー」っていう要員がいるとすげー楽しいと思います。
最初はソフトドリンクをいただきつつ、インタビューをし、終了後、食事。途中、テーブルにマジシャンが登場するなど、趣向を凝らしたお店でした。ベンジャミンさんも忍者な店員にちょっかいを出して場を和ませてくれました。あいかわらずキュートな人なのである。
店を出て、滅多にうろうろしない街をてくてく。本当は猛烈にゲラチェックしなくちゃいけない状況だったんですが、カメラマンM氏が「もう1杯行きましょう。日本一うまいホッピーを飲ませる店があるんですよっ」と仰るので、降参。キャバクラの客引き、着飾ったクラブのお姉さん、酔ったスーツ軍団の間をすり抜け、焼き鳥屋さんへ。しかし、うまい店は混んでいる。満席で入れずに別の店で、ちょっとしたお疲れさま会。
ふーーっと帰宅し、段ボールの脇をすり抜け、風呂に入ってからコツコツ残業。力尽きて眠り、もっさり起きた土曜日は原稿書き、電話での打ち合わせ、家の片づけをしていたらもう夜で。締めくくりで友人宅での家飲み大会。思いの外、和んじゃってたくさん笑っていい気分でした。
いつの間にか日曜日だ……。と、最近、そんなことばかり書いていますが。
金曜日は文字通りあっという間でありました。
午前中、追い込みに入っている書籍の直し原稿やらを書き、家を出て、午後は吹越満さんのインタビュー。坂上にあるステキな和風一軒家レストランにて。けっして断定はしない語り口が、ほんわかやさしくて、シャイな感じがするアニキでした。ページ数以上の話をがんがん聞いてしまい、すっかりファンになった頃、終了。撮影もカメラマンS氏がじわじわとリクエストを高めていって、かなりおもしろくもあり、かっこいいワンショットとなっているはず。いい取材だったなー。
でもって本来はここで打ち合わせのはずが、インタビューが長引いて(って自分のせいですが)しまったため、電話にてやりとり。駅前をうろうろしながら30分近く話す。歩いている方が脳みそって回りません?
その足で今度は赤坂にある忍者屋敷へ移動。月イチのベンジャミン・フルフォードさんのインタビュー。この日は編集Y氏が僕らを忍者が待つアトラクション系飲食店へと誘ってくれまして、お店に入ると忍者な店員さんが「修業の道です」と暗い小道を案内してくれて、その先に席があるという趣向。男子5名だったのが、ちとあれでしたが、きっと「きゃー」っていう要員がいるとすげー楽しいと思います。
最初はソフトドリンクをいただきつつ、インタビューをし、終了後、食事。途中、テーブルにマジシャンが登場するなど、趣向を凝らしたお店でした。ベンジャミンさんも忍者な店員にちょっかいを出して場を和ませてくれました。あいかわらずキュートな人なのである。
店を出て、滅多にうろうろしない街をてくてく。本当は猛烈にゲラチェックしなくちゃいけない状況だったんですが、カメラマンM氏が「もう1杯行きましょう。日本一うまいホッピーを飲ませる店があるんですよっ」と仰るので、降参。キャバクラの客引き、着飾ったクラブのお姉さん、酔ったスーツ軍団の間をすり抜け、焼き鳥屋さんへ。しかし、うまい店は混んでいる。満席で入れずに別の店で、ちょっとしたお疲れさま会。
ふーーっと帰宅し、段ボールの脇をすり抜け、風呂に入ってからコツコツ残業。力尽きて眠り、もっさり起きた土曜日は原稿書き、電話での打ち合わせ、家の片づけをしていたらもう夜で。締めくくりで友人宅での家飲み大会。思いの外、和んじゃってたくさん笑っていい気分でした。
自慢話です。聞いて聞いて的な
- 2007.05.17 Thursday
- 17:49
さっきね、渋谷某所のスタバにて本日のコーヒーすすりながら(あれってなんであんなに熱いんでしょ)、待ち合わせまでゲラチェックなどをかましていたわけですよ。
そしたら、隣の席にかわいいコがいたわけです。カウンター席だから横顔しか見えないけど、会ったことある人だなーと思ったら、ちょうどその人の電話が鳴り、正面から目が合いました。
なんとまあ、わりと最近インタビューさせていただいたタレントさんじゃないっすか。
目があった勢いで、先日はありがとうございましたと挨拶したら、「読みました。いい記事でしたね」なんて言ってくださいまして。まあーなんつーか、ライター稼業、いいこともあるもんだ!
そしたら、隣の席にかわいいコがいたわけです。カウンター席だから横顔しか見えないけど、会ったことある人だなーと思ったら、ちょうどその人の電話が鳴り、正面から目が合いました。
なんとまあ、わりと最近インタビューさせていただいたタレントさんじゃないっすか。
目があった勢いで、先日はありがとうございましたと挨拶したら、「読みました。いい記事でしたね」なんて言ってくださいまして。まあーなんつーか、ライター稼業、いいこともあるもんだ!
病気だョ!全員集合、前夜
- 2007.05.17 Thursday
- 11:16
本来、これは編集N氏に頼まれた「病気だョ!全員集合」の公式ブログの方に書くべきことかもしれないのですが。鋭意増刷に向けて宣伝活動に力を入れている、月乃光司さんの初対談集(スペシャルな宣伝用フラッシュです。おもろいよー。音が出るんでオフィスでは要注意だ!)ですが、ぼんやり暗い雨の昼下がりとか、静まり返ってたまにクルマが走り抜ける音だけが聞こえる夜とかに読むと、ホント、グッときます。
んで、そんな本がいかにして形になっていったのか。そんなことを書いてみようか、と。最低3回ぐらいは書きます。ええ、書きますとも。途中で飽きませんとも。
06年のいつ頃だったかぼんやり思い出せないのだが、事務所に行くとN氏が怪しいDVDをうれしそうにプレーヤーに入れて、脳性マヒブラザーズなるコンビの映像を見ていた。聞くと、これは「こわれ者の祭典」なる病気パフォーマンスイベントなのだ、という。なんじゃ、そりゃ? と思った。正直ね。病気自慢ですか、そうですか。ほほー。問題はおもしろいか、刺激的か、魅力的か、どうかだよねー。お涙頂戴ぐちぐちな感じだったら、痛いなぁと思いつつ、N氏の横に突っ立って映像を見た。
脳性マヒブラザーズのふたりの漫才は聞き取るのに慣れが必要で、初見のこの時はいまひとつネタとして伝わり切らなかった。しかし、その後に登場したパジャマ姿の絶叫詩人にグッと惹かれた。以前、ライブで見たある人を思い出しながら。
もう10年近く前だと思うのだけれど、台東区下谷の法昌寺で住職の福島泰樹さんにお会いしたことがある。不屈。といったテーマでいろんな人に取材をして回る雑誌の仕事だった。福島さんは住職でもあるが、絶叫歌人でもあり、ボクシングに関する造詣も深い。「辰吉丈一郎へ/三〇万燭光の興奮」(洋泉社)を読み、インタビューをお願いした。その取材の前後にたった1度だけだが、福島さんの歌人としてパフォーマンスを見に行った。ただただ圧倒されて、強い言葉を前に途方に暮れて、こりゃまいった、まだ早いと思って、1回きりで足が遠のいた。
事務所の隅っこで映像の中、痛烈に言葉を踊らせるパジャマの人を見つめながら、福島さんを思い出し、詩を読むというパフォーマンスは好きだけれど、このぐらいの距離感で見ることができると一番すっと入ってくるなぁ、福島さんは今も短歌絶叫を続けてらっしゃるのかなぁなどと思い、法昌寺の境内を思い出していた。
それから数日。またまたN氏が隅っこでDVDを見ていた。今度はあのパジャマの人が自室でなにかを語っているシーンだった。聞けば、アルコール依存、ひきこもり、自傷、入院、オナニーと思わず耳をそばだててしまうキーワード満載である。しかも、自室の本棚には福島泰樹さんの作品があり、「この人が好きなんですよ」とまで言っているではないか。
ことここに至って、ようやくパジャマの人が月乃光司という人だと知った。N氏は振り返ると、今度、この人の本を作りたいんだよ。と、ぼそり、にやりと呟いた。対談集にするという。ついては企画が動き出したら手伝ってくれたまえ、とも。
よろこんでーと即答したかったものの、画面の中の月乃さんは再びステージに立ち、いじめっこの家へうんこを送り付けてやる復讐ってなフレーズを連呼していたのであった。
んで、そんな本がいかにして形になっていったのか。そんなことを書いてみようか、と。最低3回ぐらいは書きます。ええ、書きますとも。途中で飽きませんとも。
06年のいつ頃だったかぼんやり思い出せないのだが、事務所に行くとN氏が怪しいDVDをうれしそうにプレーヤーに入れて、脳性マヒブラザーズなるコンビの映像を見ていた。聞くと、これは「こわれ者の祭典」なる病気パフォーマンスイベントなのだ、という。なんじゃ、そりゃ? と思った。正直ね。病気自慢ですか、そうですか。ほほー。問題はおもしろいか、刺激的か、魅力的か、どうかだよねー。お涙頂戴ぐちぐちな感じだったら、痛いなぁと思いつつ、N氏の横に突っ立って映像を見た。
脳性マヒブラザーズのふたりの漫才は聞き取るのに慣れが必要で、初見のこの時はいまひとつネタとして伝わり切らなかった。しかし、その後に登場したパジャマ姿の絶叫詩人にグッと惹かれた。以前、ライブで見たある人を思い出しながら。
もう10年近く前だと思うのだけれど、台東区下谷の法昌寺で住職の福島泰樹さんにお会いしたことがある。不屈。といったテーマでいろんな人に取材をして回る雑誌の仕事だった。福島さんは住職でもあるが、絶叫歌人でもあり、ボクシングに関する造詣も深い。「辰吉丈一郎へ/三〇万燭光の興奮」(洋泉社)を読み、インタビューをお願いした。その取材の前後にたった1度だけだが、福島さんの歌人としてパフォーマンスを見に行った。ただただ圧倒されて、強い言葉を前に途方に暮れて、こりゃまいった、まだ早いと思って、1回きりで足が遠のいた。
事務所の隅っこで映像の中、痛烈に言葉を踊らせるパジャマの人を見つめながら、福島さんを思い出し、詩を読むというパフォーマンスは好きだけれど、このぐらいの距離感で見ることができると一番すっと入ってくるなぁ、福島さんは今も短歌絶叫を続けてらっしゃるのかなぁなどと思い、法昌寺の境内を思い出していた。
それから数日。またまたN氏が隅っこでDVDを見ていた。今度はあのパジャマの人が自室でなにかを語っているシーンだった。聞けば、アルコール依存、ひきこもり、自傷、入院、オナニーと思わず耳をそばだててしまうキーワード満載である。しかも、自室の本棚には福島泰樹さんの作品があり、「この人が好きなんですよ」とまで言っているではないか。
ことここに至って、ようやくパジャマの人が月乃光司という人だと知った。N氏は振り返ると、今度、この人の本を作りたいんだよ。と、ぼそり、にやりと呟いた。対談集にするという。ついては企画が動き出したら手伝ってくれたまえ、とも。
よろこんでーと即答したかったものの、画面の中の月乃さんは再びステージに立ち、いじめっこの家へうんこを送り付けてやる復讐ってなフレーズを連呼していたのであった。