ドイツ日記13

  • 2006.06.28 Wednesday
  • 04:00
ただいま、ベルリンからケルンへと移動中。なんとまあ、かかる時間は4時間強。むちゃむちゃ長いっす。新発見としてはICEのある種の車両のテーブル席には電源のプラグがついているってこと。今更の発見ですよ。どうやるとあの席の予約が取れるのかは謎。そもそもその車両に当たるのかも。ただ、電源が供給できれば、電車の中で仕事が片づくってことですな。なにせ、僕のMacくんはフル充電でも稼働は30分ちょいのよぼよぼちゃんなので。

結局、ベルリンには試合を見た後、2泊してきました。観光もちょこちょこ。しかし、日本代表がドイツの地を去ってからこっち、いまひとつ気持ちの盛り上がりに欠けてきたのもたしかなところ。単に体が疲れてきているからかしら。

とはいえ、ワールドカップは続いていて、昨日はベッカムのひと蹴りでエクアドルを下したイングランドと、両チーム退場者2人という荒れた試合を制したポルトガルがベスト8進出を決めました。これでオランダは去ってしまうことになったわけですが、この試合はコーチの解説を聞きながら見たかった。なにがどこでずれてあんなにカードが飛び交う試合になっちゃったんでしょうか。個人的には美しいパスゲームを期待していたんだけどなー。

今夜はウクライナ対スイス。地味ながらも決勝トーナメントのファーストラウンドです。気持ちの8割はウクライナに傾いているので、ここは小気味のいいサッカーをしているスイスをどうにかいなしてもらって、イタリアとの対戦を見たいわけです。よもやオーストラリアがイタリアを下すってことはないっすよね。スイス対オーストラリアでも、ウクライナ対オーストラリアでも、ハンブルクまで見に行く気力が……。いや、日本を倒したにっくきチームが目の前でワールドカップを去る瞬間を見届けるのもいいかもしれない。とかなんとか言っていたら、勝っちゃったりしね。ヒディング監督、2大会連続でチームをベスト4へと導く……みたいな。まあ、いいか。

日本ではオシム監督の代表監督就任が既定路線で? キャプテン暴走で? 進行しているとか。だったら、最初からジーコ監督じゃなくてよかったじゃーーーーん。と、往生際の悪いことを思うのでありました。関係ないけど、「世界の車窓」からはミニ番組だから味わい深いんだね……。

ドイツ日記12

  • 2006.06.25 Sunday
  • 17:23
今回の旅行を決定づけたのがウクライナTST5の当選でした。なんでウクライナなの? はよく聞かれた話なんですが、まあ、最大の理由は抽選倍率が低そうだったってことと、初めてセリエA観戦に行って以来、シェフチェンコが好きだから。と言っても、他の代表選手はボロニンしか知らないって状態で渡独したうつけものなんですが。今はね、4番のティモシチュクがいいプレイヤーだなーと思っている次第。

ドルトムントからベルリン到着が13時。ホテルまで移動してチェックインして、荷物を放り出して、すぐにスタジアムへ。ベルリンくそ広いっす。さすが首都。東京でたとえるなら、山手線みたいなSバーンの環状線があって、そこにUバーンが複雑に絡み合い、新宿、池袋、上野、品川、東京ってな感じで役割の違う大きな駅がいくつかあるって作り。移動の度に路線図をにらみながら、うん、これであってるなといちいち確認しての乗車であります。

それでもスタジアム到着はキックオフ15分前。慣れてきたね、ワールドカップ(笑)。この日はウクライナ対チュニジア戦。中は高いからって駅前でホットドッグとビールで腹ごしらえ。3ユーロほど節約。せこいなー。で、スタジアムの巨大さに感動しながら写真を撮っていたら、日本人の方が近くを歩いておりました。撮ってくださいとお願いしたら、あちらは長い一人旅で喋るのに飢えていたみたい。気持ちはものすごくわかるので、うんうんと聞いていたら、晩飯を一緒に食べません? とお誘いが。せっかくなんで、ご一緒しましょうと約束をしてスタジアムへ。これが女の子だったらどんなにステキな話でしょう(笑)。

チケットの指定通りの席に向かうと、周囲はすっかり顔見知り。TSTってのはそういうもんで、言葉の通じないウクライナサポのあんちゃん(前回、おっちゃんって書いたけど、たぶん同い年ぐらいだった。奥さんが黒髪のきれいな人なんだ)とグッと握手。片言の英語でTSTなのか? と聞かれたんで、うんと答えたら、どこで買ったの? 日本。そうか、日本か。シェフチェンコ好きなんだ。おー。ところで、日本は残念だったな。ブラジルの調子が良すぎたんだ。ノーチャンスだったよな。えーと、それは言わないでと。片言英語と身振り手振りでそんな話していたら、キックオフ。ドローでもグループ2位抜けが決まるウクライナは静かに立ち上がり、欧州予選での堅い守りをようやく発揮してくれましたよ。

静かなままの前半が盛り上がったのは終了間際。チュニジアの選手が2枚目のイエローカードで退場し、ウクライナの数的優位となったところで後半へ。試合はウクライナペースで推移し、シェフチェンコがPKを決めて、歓喜の瞬間がやってきた。もう周囲のウクライナサポは大騒ぎ。これで初出場決勝トーナメント進出だ! とばかりに跳ねまくり。隣じゃご夫婦が抱き合ってウクライナコールを繰り返しているし。うらやましいなー。これを日本代表でやりたいなーと思いつつ、周囲の熱気に乗せられて、ウークライナっ、ウークライナっのコールを繰り返す。試合終了。あんちゃんに、おめでとうと伝えて、またねーと別れる。



待ち合わせの場所に行くと、さっきの彼が待っていた。一緒に中心街へ戻り、ガイドブックに載っていたアイスバインが名物のレストラン、ツア・レツテン・インスタンツへ。創業が1621年……だったかな。オススメ通り、アイスバイン13ユーロとアイスバインをローストしたヤツ14ユーロを頼んで、ビールでウクライナの進出を乾杯。自己紹介に始まり、いろんな話をしながら予想以上のでかさの肉のかたまりと奮戦。もし、行かれる人がいたら、ふたりならビールとなにかのサラダとアイスバイン1品で十分ですよ。隣の席に座っていた日本人の方(地球の歩き方に載っているだけあって、日本人客の姿も多かった)を見たことがある気がして落ち着かなかった。うーん、取材でお会いした方だろうか。それとも勘違いだろうか。微妙すぎて聞くに聞けず。

店を出て、夜のベルリンを少々散策。疲れちゃったのでホテルへ戻る。途中、フランスの勝利と韓国の敗戦を聞いて、正直、喜びました。これでウクライナの決勝トーナメント1回戦の相手がスイスに確定。地味な顔合わせだけど、おもしろそう。場所はケルン。21時キックオフか。どこに宿を取ろうかな……。

ドイツ日記11

  • 2006.06.25 Sunday
  • 17:19
あの夜、大量得点にわき上がって、ニコニコのブラジルたちに囲まれながらスタジアムを後にしました。宿泊先はドルトムントのファンキャンプ! 中央駅のインフォメーションセンターで聞いたらホテルは満杯。ファンキャンプなら泊まれるよーと言われ、うーん、キャンプ? キャンプかーと悩んでいたら、一本後の電車でやってきたKさんとAさんが日本語ベラベラのイギリス人Mさんとともに登場。ジャスト・タイミング……だけど、そのイギリス人は誰? 電車の中で知り合った、そうなんだーと言っているうち、ファンキャンプは4人1組なら割引があることが判明。ノリに流されるまま、この4人で泊まることに。

というわけで、日本対ブラジル戦前、僕らはファンキャンプにチェックインしたのです。いやーもうね、なかなかカルチャーショックでした。林間学校+避難所的な。受付で予約の紙を見せ、Mさんが見事なイギリス英語で話してくれて、すべてがスムーズ。しかも、彼、日本でのお住まいはけっこうご近所さん。とあるサッカー界の元名選手ともゆかりがあったりで、よれた侍Tシャツからは予測できない人脈を持った人でした。リバプールサポーターとのこと。

と、話がそれましたな。ファンキャンプ。チェックインが済むと、腕に黄色いバンドを巻いてくれます。宿泊日がパンチしてあって、非常に読みにくい太いマジックであてがわれたベッドの位置が記されます。



中に入ると、そこは幕張メッセをちょっと古くしたような巨大展示場。そこにプラスチックのパーテーションを使い、簡易的な間仕切りがされてます。ひとつの空間は4畳半ほど。そこに、これまた簡易式の二段ベッドがふたつ。通路側にはドア的ものはなにもなく、丸見え。悪い人がいたら寝込みを襲われそうですが、各フロアの入り口にはセキュリティがいて、アルコール類の持ち込みも禁止。その辺、ドイツはとっても合理的です。



そんな宿泊ホールが4つほどあり、男性のみ、女性のみ、ミックスといった具合に区別されてます。僕らはミックスのゾーン。チェックインのときに渡されたのはシーツのみ。毛布はレンタルで5ユーロ。そこにデポジットで20ユーロを預ける仕組み。旅行鞄を仕舞うロッカーの使用料も5ユーロ。鍵のデポジットが10ユーロ。けっこうね、しっかり金取りますな。ちなみに、宿泊代は4人1組の割引があって、ワンベッド30ユーロ。ひとりだと40ユーロらしいです。スタジアム徒歩数分のロケーションとファンホールで他の試合が見られることを考えても、他のドミトリーに比べるとちょっと高いかな。シャワーはシャワーコンテナみたいなのが設置してあって、ぬるいお湯? と思ったんだけど、なかなか高性能。昔、イタリアで泊まった3つ星ホテルより、お湯の出も良く、湯温の調整も簡単でした。

ファンホールへ移動すると、巨大スクリーンでイタリア対チェコの真っ最中。ビールでも飲もうかなーと売場に言ったら、おっちゃんが笑顔で「これにしてこい」とプラスチックのコインを見せてくれた。うん? と思案顔になっていたら、あっちに両替所があるから、と。10ユーロを担当の人に渡すと、子供銀行か、人生ゲームかって感じのちゃっちいユーロコインもどきが入った小袋を渡されました。中身は10ユーロ。黄色いのが2ユーロコインもどきで、赤いのが50セントコインもどきっす。ファンホール内のお買い物はこのコインでねってことになってました。



スクリーン観戦の試合は0−2で決着。スタジアムに移動してファンフェスタなんかを見学しつつ、記念写真を撮ったりして(そんなことをしてにやついていたから……)、試合開始を待ちました。もし、ひとりだったらドキドキして落ち着かないこと著しかったんでしょうが、KさんとAさんのおかげで開始前の緊張も終了後の落胆も受け止めることができました。この場を借りて、ありがとー。ちなみに、Mさんはチケットを知り合いから受け取ってくると言ったまま、寝る前にちょこっと挨拶をしたくらいで、起きたらもうすでに旅立ってました。疾風のようだったなー。もうちょっと話をしてみたかった。

朝、軽くシャワーを浴びて、ファンキャンプを後に。同部屋というか、同空間にいたのが知り合いだったこともあり、また日本人サポが多かったこともあって、思いの外、ぐっすり眠れました。枕がないのはちょっとしんどかったね。でも、連泊はしたくないかな……。いや、慣れたら慣れたで楽しそうではあるか。ワールドカップをすごく身近に感じるだろうし。とかなんとか思いながら、敗戦の記憶を引きずりながらベルリンへ。日本のワールドカップが終わってもサッカー馬鹿なヤパーナたちの旅は続くのです。

ドイツ日記10

  • 2006.06.25 Sunday
  • 03:45
ドルトムント。日本のワールドカップは終わってしまった。

三都主のアウトサイドキックでのパスを呼び込んだ玉田がディフェンスの裏を取り、ペナルティエリアを斜めに進出していく。僕の座席はゴール裏の右側。まるで玉田がこちらに走り込んできたかのように見えて、悲鳴に近い声を発していた。トラップからシュート。美しい弾道がジダのニアを破り、ボールはゴールマウス右上に突き刺さった。

無意識のうちにジャンプしていた。着地したときに気がついた。手がガッツポーズになっていた。周囲の人と笑顔を交わした。代表選手たちが玉田を中心に小さな輪を作っているのが眼下に見えた。今までのサッカー観戦では味わったことのない快感が体を突き抜けていった。これがたまらないのか。だから、みんな追いかけ続けるのか。まだまだ深いところへは達していないのだろうけど、サッカーを応援するってことがどういうことか伝わってきつつあった。

この日もヨシカツが鬼神のような活躍を見せていた。このままいってくれと祈っていた。ロスタイムの失点シーン。始まりは些細なミスからだった。きっちりとキープして回していけたところを大きくクリアしてしまったことからボールがブラジルに渡り、左サイドで小さくクリアした結果、マークがずれた。右サイドへ振られて、ヘッドでの折り返しをロナウドがきっちり押し込んだ。ヨシカツは動けず。中澤は見送るしかなかった。反対側のゴール裏からだったに、一連のブラジルの攻撃がすごくゆっくりとたしかに確認できていた。両手をきくつ握りながら、ああ、入ってしまう、入ってしまったとうなだれた。

まだ同点。そう思えればよかったのに、この同点はただの1点じゃないと思ってしまった。うわっ、そうじゃないと思い返したときに笛が鳴り、前半が終わった。ぼんやり座席に座って右上を見上げると、ウルトラスが陣取った下の方の通路に横断幕が表れた。メッセージはシンプルだった。



「信じる!」
ああ、そうだ。信じるんだ。
後半が始まった。

だが、ブラジルは強かった。大好きなジュニーニョ・ペルナンブカーノがボールを持つ度にむかついてしかたない。憧れのミドルシュートが生で見られてもちっとも心躍らない。ロビーニョのものすごい早さのドリブルに驚かされながらも失敗することを本気で望んでいた。ロナウジーニョが妙技を見せる事にいらだちがつのっていく。なんなんだ? セレソン。その底知れない力は。一方で、日本の10番はどこか落ち着かない様子に見えた。7番はいつも以上に走り、プレスをかけ、チームを鼓舞していたが、その熱量はどこか連動を欠いたままのように見えた。

2点目が入り、3点目が入った。ブラジルは完全にピッチ上を征服していた。僕らの代表はなにもできないまま芝の上をふらふらと動き回っていた。なにもかもがどうでもいい気持ちになっていく。4点目が入った。ゴールキーパーの交代? ふざけるな。沸々と怒りがこみ上げてくる。けれど、サポーターたちは歌っていた。休まず歌い続けていた。殺気立ちながら、僕も歌っていた。両手を機械のように一定のリズムで叩き、残り時間がわずかになっても奇跡の起きることを期待していた。

審判の笛が鳴り、ジーコ監督の率いた代表の4年間が終わった。1分2敗得失点−5。数字は残酷だ。オーストラリアに後半80過ぎまで勝っていたことも、ブラジルに前半45分まで勝っていたことも、終わってみれば関係ない。勝ち点1とふたつのゴールと7つの失点だけが残る。あれだけヨシカツが当たっていたのに、7つの失点。理屈が合わない。これを選手の責任とするのはあまりにも無責任だ。

放心状態の帰り道。スタジアムの外でアレックスのご両親と遭遇した。今まで散々飲み屋でいいちらかしていた暴言を謝りたくて、握手をさせてもらった。「ありがとうございました」と頭を下げてきた。あちらにしたら何事かと思っただろう。間違いなく、自分のつらさを慰めるための代償行為だ。そんなの最低だと思っていたのに、やってしまった。負けて帰るのってなんてつらいんだ。笑顔のブラジル人に殺意が芽生える。戦争だって始まるはずだ。真剣勝負を本気で応援するのはなんて剥き出しで、無防備で、恥ずかしくて、気持ちがいいんだろう。この感覚もまた慣れていくのかな。

いや、その前に。僕はね、ワールドカップで日本代表が勝つところをこの目で見てみたい。このむくむくとわき上がった気持ちが、人を次のお祭りへと向かわせるのだろうか。

ドイツ日記9

  • 2006.06.25 Sunday
  • 03:41
諸事情ありまして、更新が大幅に遅れてしまいましたっ。
同じ、ベルリンはミッテ地区のネットカフェでお兄ちゃんに相談したら、パソコン持ち込み用のブースがあるって案内してくれました。いいヤツだ。有線LANの接続サービスです。場所はUバーン2番線Senefelderplatzから歩いて5分ほどのところ。店の名前は「インターネット2004」ですよ。入り口は駄菓子屋風で怪しいけど、あんちゃん、優しいよ。旅の最中の方、もしよかったら役立ててくださいませ。
さて。

21日は当初、ミュンヘンで試合観戦の予定だったんですが、急遽、変更。移動距離の長さに加え、帰りがまたまた5時過ぎになってしまうことに挫けてしまいました……。アリアンツ行きたかったんだけどなー。でも、チケットはミュンヘンに乗り込む日本人の方に託したので、無駄にはなっておりませぬ。

というわけで、ホテルでおとなしく仕事をしてました。が、翌日に迫った日本対ブラジル戦のことを思ってしまい、そわそわそわそわ。気分を変えようと、中央駅まで15分弱えっちら歩いて、翌日のドルトムント行きを予約。なんだか旅先ってのはいちいち不便だなーと思いながら、ホテルに戻り、一応、仕事に取りかかる。1本は仕上がったものの、もうひとつは途中で断念。ポルトガル対イラン戦をテレビで見るも途中、ベッドでうとうとしてしまったりで、気づけば夜。

フランクフルトの町にはアルゼンチンサポとオランダサポがわらわらと集っていて、その熱気に触れようかとファンフェスタへと繰り出してみる。マイン川沿いの会場。川の真ん中にどーんと大型スクリーンが設置されているっていうダイナミックな催し。今回の旅行でなにかとお世話になっているKさんが言っていたけど、スタジアムでのパブリックビューイングなんてみみっちいことをしないで、隅田川に巨大スクリーンを設置して両岸から見えるようにすればいいのにって、まったくその通り。お台場の海でパブリックビューイング。もちろん無料。どうですかね? フジテレビさま。



で、まあ、おーーっと思って川岸の遊歩道をビール片手に歩いて行ったんだけど、なんとまあ、ファンフェスタ入場規制。サポが多すぎて入れられないってことになったみたい。仕方なく、橋の上からすごい角度のスクリーンを眺めていたものの、前半で退散。気分はリフレッシュしたものの、足がだるくてその後はホテルへ。試合はアルゼンチンが攻めながらも得点を奪えずといった感じでのドロー。テベスが少しばっかり男前になっているのが気になる。

明日のことは明日、考えようと思いつつ、今日から1日だけ同部屋になったHさんと話しつつ、就寝。困ったことにこの部屋はアナログ回線でのインターネットはできないのであった。

bangaihen

  • 2006.06.25 Sunday
  • 02:37
berurin ni iru no desuga hotel ha anarogu deno setuzoku dekizu.
pasokon no nakani nikki ga tamatteikunode arimashita.
toriaezu genkiniyattemasu.

sikasi hontoni nihongo nyuryoku no dekiru netcafe ga nainodesuyo.
yominikukute sunmasenne.

ドイツ日記8

  • 2006.06.21 Wednesday
  • 11:18
ドイツ旅行もぼちぼち折り返し地点が近づきつつありまして。今日は午前中、もっそり起き出し、ぼんやりメールチェックをしていると窓の外からボールを蹴る音が。ひょいっと眺めてみたら、ホテルの前の小さな公園で同じ宿に泊まっているコーチと教室仲間が楽しそうに蹴っているじゃないですか。そそくさと用意をして、参加。プチサッカー教室開催の運びとなり、トラップのトレーニングやら鬼回しやらで2時間近く蹴ってしまう。

改めて着替えを済ませ、お昼はドイツで一番うまい? と噂のラーメン「夢谷」に。日本人の調理スタッフに、ホールはドイツ人のアルバイトといった陣容。ランチはラーメンとチャーハンや餃子といった一品料理のセットで10ユーロ前後。日本円にすると、1500円前後。なかなかいいお値段である。味の方はまあまあといった感じ。もちろん、ここがドイツはフランクフルトということを考えれば、十分なおいしさですよ。ワールドカップ期間中には川淵キャプテンも来店したとか(噂よ)。

中央駅に移動して、見に行くことを断念したミュンヘンの試合のチケットを買ってくれる人を捜す。心強い先達が作ってくれたプラカードを片手に「チケット、いりませんかー」と(はい。わかってます。ダフ屋さん的行いはやめましょうね)、2時間ほど。収穫はナシ。近づいてきたのは親切なドイツ在住の日本人の方と英語を操るどこの国の子かな、10代の男の子たち。それぞれ、独語と英語でプラカードに「チケット売ります」のメッセージを書いてくれたんですが、その後も見に来る人は増えても購入者はみつからず。

電車の時間がやってきたので、本日観戦予定のトリニダード・トバコ対パラグアイの開催地カイザースラウテルンに移動。日本戦が行われた土地のせいか、フランクフルトに近いせいか、観客の数はトリニダードサポ、ドイツ人、パラグアイサポ、日本人、メキシコ人といった感じ。駅前をうろついていると、知り合いの知り合いに遭遇したり、なんだりでサッカーコミュニティの狭さを実感。今日の試合の後、ミュンヘンに移動するというサポ(知り合いの友人)に出会い、チケットを託すことに。よろしくお願いします。無駄にならず、誰かが試合を楽しんでくれますように。

ところで、会場のフリッツ・ヴァルター・シュタディオン。どれだけ階段を登らせるんだっていう丘の上に立ち、スタジアム内も急な階段で傾斜を付けた作り。サッカー専用で見やすいけれど、自分の席にたどり着くまでにふくらはぎが張りました。

試合は勝てば決勝トーナメント進出の可能性を残しているトリニダード・トバコが攻めるものの、パラグアイがきっちりとした守備で危なげなく跳ね返し、カウンターから奪ったセットプレーで鮮やかに先制。1−0で試合を落ち着けると、ペースをスローダウン。最後のところを自由にさせない献身的で連動した守備で試合をコントロールし、前半終了。後半開始からしばし、トリニダード・トバコが積極的に攻めていく。が、それも攻めさせていたというパラグアイの思惑だったのか。決定力を欠く、初出場国はスウェーデン戦の活躍ですべてを出し切ったのか、徐々に失速。途中で10番のラタフィーが登場し、ちょこちょこぴょんぴょんした動きのドリブルで心を躍らせてくれたものの、そこまで。最後はパラグアイのカウンターが決まり、万事休す。終わってみれば、0−2でパラグアイの完勝。これができるチームが、なぜここまで勝ち点0だったのか。そこらへんが勝負事のわからないところ。

帰りはすっかり静かになっちゃったトリニダード・トバコサポ満載の列車で。フランクフルト着は深夜2時40分。今日も一日楽しみましたとさ。

ドイツ日記7

  • 2006.06.20 Tuesday
  • 17:57
フランクフルトからハンブルク往復にて、サウジアラビア対ウクライナ戦を観戦。行きの計画では深夜1時過ぎに戻ってこれる計算が、ハンブルクで復路のチケットを予約しようとしたら、「その電車は日曜日だけ運行だよ。時刻表に書いてあるだろー」的な係員さんの説明の前に玉砕。それ以降はすべて6時間弱をかけて朝到着ばかり……。しかたないので、5時30分頃フランクフルト着のICEを予約して、一緒に強行軍を過ごすこととなったFさんと腹ごしらえへ。ビールの飲んで飯食って、ちょっと元気を取り戻したところで、2回目となるAOLアレナへ。

今回はスタジアムに入る前に余っているチケットを2枚さ●くという作戦があり、物欲しそうな人を探す。結局、ペアセットだったことも功を奏してドイツ人のあんちゃんふたり組の手に渡っていきました。うーん、交渉ご苦労さまでした。Fさん。勉強になりましたよ。明日はがんばります。

というわけで、試合試合開始。スペイン戦の重たさがウソのようなウクライナ祭りでした。小雨降る涼しい環境が本来の力を引き出したのか、中盤で4番の選手がスペースを埋めまくり、大活躍。両サイドも高い位置を保ち、危険なクロスを送り込んではセットプレイを獲得。そのコーナーキックから1点目が生まれ、ウクライナ史上初のワールドカップでの得点にウクライナサポは大爆発。さらに、ボロニン? がスーパーなミドルシュートをたたき込み、ウクライナの大合唱です。TSTチケットというのは、周りに座る人があまり変わらないもので。スペイン戦の途中、4点差になってうなだれていたウクライナ人サポたちが今日はやんやの盛り上がり。隣にいたおっちゃんと何度もハイタッチですよ。もうね、喜びいっぱいで力強くくるもんだから、手のひらが痛いっす。ブラジル戦でこんなふうにできたらいいなー。

興奮のまま、駅構内のビアホールで魚料理をつつきながら、黒ビールをぐびぐび。スペイン対チュニジア戦をテレビ観戦。チュニジア先制でおもしろいゲームになるも、日本対オーストラリアを彷彿とさせるような逆転劇で、終わってみれば3−1でスペイン。これでグループHはサウジの突破可能性がほとんどなくなり、スペインの1位抜けがほぼ確定。ウクライナとチュニジアの直接対決@ベルリンが熱いことになり、TSTを持っている側としてうれしいかぎり。うーくらいなー。

ちなみに、帰りの列車の中はサッカー馬鹿たちの死屍累々。サウジサポなんてホントに目が死んでました。朝帰りって久しぶりと思いながら、ゆらゆらホテルへ戻りましたとさ。

コメントをくださっている親しいみなさま、返信したいところなんですが、うまくできずなのですよ。ごめんなさいねー。ブラウザが古いからか、あのパスワードを入れるところがうまくこえられないのです……。読めてはいるからねー。

ドイツ日記6

  • 2006.06.19 Monday
  • 07:58
初めて見るワールドカップでの日本代表戦。最寄り駅からスタジアムまで歩く間に肌が焼け、汗がだくだくと流れ落ちる。日本での放映時間の関係で試合開始時間が決められたという話が本当であれば、それは間違った行いだと思う。クロアチア戦。日本での放送中、どんなことが語られたのか、試合後のニュースがなにを伝えたのか。一切知らないまま、試合からの時間をどこかぼんやりと過ごしている。ドイツ入りしてから最もおしくて、山ほどの料理を食べながら、明るく話して、それでもホテルの部屋に戻ったら、やっぱりざわざわしている。



試合終了後、前を歩いていたふたりの代表サポーターが言った。「中盤が動いていないもの。あれじゃ、点は入らない」と。正論だ。だから、悲しいよ。なぜかって? 選手は人間なんだよ。このサッカーをするには過酷な暑さの中で、90分走り続けることはできない。それでも僕らの代表は集中し、力強いプレーを見せてくれたじゃないか。ヨーロッパでもぎ取った勝ち点1。まずはそれを喜ぼう。帰りの電車の中、フランス大会を現地観戦した歴々がこうも言った。「2戦が終わってもまだ、3戦目を語れるってことは可能性が残っていることで、すばらしいよ」と。

僕の座った席は、ゴール裏、2階席の前から6列目。日射しは屋根が遮ってくれた。眼下では信じられない温度のピッチ上を選手たちが走り回り、ヨシカツは渾身プレーでゴールを死守し、三都主はいつにない献身的な上下動でチームをもり立てた。そりゃあね、柳沢のあのシュートが、シュンスケがもっと強く壁を下げろと言っておけば、玉田はあそこでパスなのか、大黒の投入時間があれでいいのか……。言おうと思えば言えることは山ほどあるさ。

でもね、僕らにできるのはチャンスに立ち上がり、手を叩き、歌を歌い、選手の名を叫び、ピンチに息をのみ、祈るような気持ちでゴールの瞬間を願ったり、そんなことしかできない。本当にそんなことしかできない。走るのも蹴るのも止めるのも、すべて選手たちだ。ここにいたってはもう、応援をすることしかできない。それしかないんだってことが、今日、本当に身に染みてわかった。これがワールドカップなんだ、と。試合中、なんでかよくわからないけど、何度も涙がこみ上げてきた。来てよかった。次はブラジル戦だ。雑音がないぶん、思いこみの力ばっかりが強くなっていく。勝てるんじゃないか。勝って欲しい。きっと勝つ。具体的な展望などないけれど。

ドイツ日記5

  • 2006.06.18 Sunday
  • 07:55
フランクフルト2日目。朝からもそもそと行動を開始する。今日は団体様。サッカー教室一行で、目指すはケルン郊外のサッカーグランドですよ。そう、馬鹿たちはドイツでドイツのみなさまとサッカーをするのです。着いた先はポストオフィスの所有するスポーツ施設で、広い敷地にテニスコートと砂を敷き詰めたビーチバレーコート、クラブハウス、サッカー場が二面。その一方、毛足の長い芝? 草のグランドでした。即席教室チーム対ドイツ人+ドイツ留学中の日本人チームにて、30分×2本勝負。試合は大敗。強かった。詳しい結果等々は、後日、教室のサイトで書かせていただきます。はっきりと言えることは少ないサッカー経験ではありますが、ドイツ人選手の未体験の手足の長さと身長にびっくりでした。

でもって、ケルン中央駅に戻り、大聖堂を見上げつつ、入りもせずに近くのビアホールにて昼御飯。テレビでポルトガル対イランを眺める。っていうか、ドイツに来てからは初めて、普通の店に入ってご飯を食べた。しかも、気心しれた人たちと日本語でべらべら話せて、かつ英語に堪能な方までいてくれて、すっかり頼り切り。なんてらくちんなんだろう。

そして、ケルンのワールドカップスタジアムへ。昨日はすっとぼけて、チェコ対アメリカとか書きましたが、チェコ対ガーナの一戦でした。チケットはこれまた教室仲間の方から譲っていただいたもの。なんと前から2列目ですよ!




ほら! 手の届きそうなところにネドベドがロシツキーがチェフが、アッピアーがエッシェンがムンタリが!



それだけ燃え上がっていたら、試合内容も白熱。観戦3戦目ではありますが、今のところのベストマッチでした。ガーナの中盤は恐ろしい。早い寄せ、たゆまなく続く寄せ、持続する寄せ。ひとりひとりがさぼることなく動き回り、チェコのストロングポイントであるはずのパス回しを封殺。結果、チェコはもうひとつのストロングポイントであるロングボールを長身フォワードに入れる作戦に出たものの、今日はワントップがコラーじゃないこともあり、セカンドボールをほとんどガーナが拾う展開に。

序盤の鮮やかな先制ゴール。終盤のダメ押しゴールで、ガーナがW杯初出場とは思えぬ試合ぶりで、アップセット。W杯初勝利を奪い、夜のイタリア対アメリカは引き分けで。このグループは非常におもしろい構図になりましたよ。しかし、思い返しても見事だったのはガーナの中盤。あの無尽蔵とも思えるスタミナはどうやったら身に付くのでありましょうか。

明日、僕らはガーナサポのように笑えるといいのですが。いよいよ、決戦のクロアチア戦です。これまた教室仲間経由で譲っていただけました。ありがとう!

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