その日の会食は超楽しく、普段食べられないさまざまなジビエなお肉に驚きながら、とっぷり暮れていく夜だったのです。
その日はもう1つ印象深いことがありました。
それはそのお店、僕が最初にお仕事をもらった編プロさんが当時入っていたビルの隣にあったのです。
取材に行って、面と向かってお話を聞いていると、あれ? と違和感を覚えるのだ。
顔の、思わぬ場所からチョロひょろっとした毛が生えている!
主に、おじいちゃん寄りのおじさん世代より上の人たち。
人生経験を踏まえ、こちらのテーマもくんでくださって、いい話をしてくださっている。
くださっているのですが、ふとしたときにチョロひょろ毛に目が行ってしまう。
なんで処理しないんだろう?
運がよくなる的な?
験担ぎ?
いろいろ思っていたのですが、自分がその世代になって理由がよくわかりました。
ある日突然、それまでそんなところに生えなかったのに、チョロひょろ毛が伸びてくるのです。
想定外です。
しかも老眼です。
ぼんやり、ルーティンな洗顔、ひげそりをしていると気づきません。
気づかぬうちに、毛はチョロひょろっと伸びていきます。
そして、ふとした瞬間に「えええ?」と狼狽するのです。
こんなところに、毛が?
今朝僕は、外耳の上、もみあげと同じくらいの高さの場所にチョロひょろ毛を発見しました。
あれ? もみあげから真横に長い毛が出ているのかな? と思って、触ったら、外耳が上に引っ張られました。
こんなところに長い毛出てくんの??
これってやっぱり老化現象なんでしょうか。
それとも成長ですか。
]]>というのも、息子氏1号、2号を連れて、シンガポールはチャンギ空港を経由してドイツに向かうことになっているからです。
旅のベストパートナー、頼れる漢前な妻はいません。
海外研修のため、先に渡独しているからです。
つまり、4年ぶりの国際線、欧州路線は7年ぶりの英語力中1のオドオドしたおっさんが、目を離すとかけ出すタイプの男児2人と長時間フライト。チャンギ空港では一旦、出国して長いトランジットの間に滝の流れる謎の豪華施設ジュエルの遊び場で彼らの体力を削り倒し、ドイツ向かう計画です。
いやー、うまくいくかなードキドキするなー。ワクワクもしているのですが。
そんなわけで,この秋は2ヶ月ちょっとドイツ+αな欧州で過ごします。
仕事はフライトまでに終わりそうにないので、ある程度持っていきます。
でも、現地での私の主たる任務は1号の現地日本人学校への送り迎えと、2号のとっと保育園。
今のところ、確実に発することのできるドイツ語は、グーテンタークとダンケシェンだけです。
(その昔、びっくりすることに、もう17年前!? にドイツへ行ったときは数字もいけたし、ビールの注文はできたのに……)
こんなんでなんとかなるのか。Google先生がすべてを解決してくれるのか。
そして、円は結局、このままなのか。1ヶ月で劇的に円高になることはないのか。ないよな。
いろいろと考えるうち、出発の日がやってきそうです。
]]>母子家庭、父ちゃんの写真は一切なく、断片的な思い出話しか聞いていない(うちの場合は主に恨み節)という共通項をがあって、勝手に親近感いっぱいでした。
で、本筋の話とはややズレて、草刈さんがどうしてモデルの仕事を始めたかについて聞かれる場面で「お金」を理由にあげていたんですね。同級生の寿司屋の大将も話していましたが、母子家庭は常にお金の心配が付きまといます。
親は見せまいとしますが、中高生になると他の家のように囓れる脛がないのはわかってきますよね。それでもがんばってどうにかしてきてくれたのはわかるので、せめて早めに自分の食い扶持は稼ぎ出したい。できればお金を環流させられるようになりたいとも思います。
どうして自分がライターの仕事を始めたかと言えば、やっぱりそこにはお金がありました。
専門学校生だった当時のバイト先(リンガーハット)の時給はたしか800円台。深夜帯に入ると1080円。年末年始はさらにそこに120円くらい手当がついたのを覚えています。
ぶんぶん鍋を振って、今じゃできないですけど、19歳の僕は中華鍋で8人前のちゃんぽんを一気に仕上げることができました。
そんなとき、同級生や旧知の先輩の紹介で入ってきたのが、ライターの仕事です。
記憶は曖昧ですが、1つは雑誌のデータマン。
指定された取材先に行って話を聞き、音声起こしの原稿を上げると、400wで2000円くらいだったと思います。
1件取材するとだいたい原稿用紙10枚。月刊誌だったので、月に5件取材すると10万円くらいになります。
もう1つは週刊のゲーム雑誌のカルチャーページ。
ここに本やCDやビデオを紹介する150wくらいのキャプションを毎号30本くらい書く仕事でした。
ページ単価で1ページ2万円。毎号3ページあって、6万円です。
町会からお借りした法被を着て、それぞれに幼なじみな友達たちとワッショイ、ワッショイする姿を見ながら、街を歩きました。
残暑というには厳しい日差しで、夫婦ともども日中へろへろからの夜はビールで、なんだかあっという間の三連休。
その間、妻と何度か、つくづく地元があるっていいね、幼なじみがいるってすごいね、うらやましいねと話していました。
それぞれ事情があって、小中高と転校や引っ越しの多かったため、幼稚園や保育園からの友達ってマンガやアニメで観る憧れの存在です。もちろん、長くいっしょだから仲良しというわけではないのかもしませんが、少なくともこの地域から引っ越さなければ、1号2号にはチビッコ時代からの知り合いがたくさんできるのだなーと。
これはなんだか勝手に感慨深い気持ちになってしまいます。
自分が1号と同じ4年生だった頃を思うと、3回目の転校で、生徒数の多い小学校に移り、舐められたくない、かといって目立ちたくもないし、いじられたくもないし、でも名字が変わっていてやりにくいし、と、周囲の顔色とクラス内のパワーバランスをうかがいながら学校に行っていました。
2回の転校でいわゆる幼なじみな友達とは疎遠になり、10歳から改めてのコミュニティづくりって今思うと、なかなかのハードミッションですよね。イケてる男子グループからの品定め的遊びへの誘い、ホントやだったなー。と、思い出していたら、芋づる式に切ない記憶がよみがえってきたので、もうやめよ。
ともかく、夜は出店でいっぱいの神社に行って、同級生たちと会って、「俺が当てる!」「いや、次こそ当てる!」と当たりくじが入っているかどうかも定かではないくじ引き(1回500円!!)にチャレンジしては轟沈していく1号に、あんたなかなかいい感じの10歳生活だねーと思ったことを、軽い嫉妬心とともに記録しておきます。
]]>
まずね、お店がよかった。
クラフトビールが飲み放題で、ビールに合うおつまみが何品か出てきて、4路線の各駅から徒歩数分という立地。
幹事さんの有能さがビシバシ伝わってきます。
おいしくて、場所がいいと会話がより弾みます。
これこそ、心理的安全性というヤツです。たぶん。
はじめましての方も何人もいて、そのうちの1人のライターさんが初めてブックライティングを担当された書籍をお持ちになっていて、ほうほうと制作話をうかがっていると、会話は自然とお金の話に。ぶっちゃけ、この感じだとブックライティング続けていくのは厳しいなーと。
聞けば、条件面であれこれと感じる部分はあり、でも、ひとまず1冊書いた実績をもとに、もう少し続けていっていただけるとうれしいなと思う一方、たしかにこの先、自分もブックライティングでやっていくのはしんどくなっていくのかもなーと思いをはせたり。いきなりビールの苦みが深くなる幕開けでした。
その後は久しぶりに会うエンタメ系ライターさんの充実した様子にエネルギーもらったり、おっさんライター同士、旧交をあたためたり、インボイスの話でうなったり、ライター同士だから伝わる話がいろいろできて楽しい時間に。
ありがとうございました。
]]>しかも、試合翌日に監督解任。
日本代表がドイツ代表監督に引導を渡す日がくるとは、痛快です。
しかし、試合を見ていて本当に心強かったのが冨安健洋選手。
速い、強い、賢い。
そしてなにより、メンタルが熱い。
しかも、両足から多彩で正確なボールを供給できるんですよ。
あのポジションから低弾道の速い縦パス。
ロビング系での左右へのロングフィード。
機を見てのダイレクトパス。
などなど、あらゆる方向、角度でボールが出てくるとなると、相手チームの守備陣は心身ともに揺さぶられ、削られていきます。
加えて、パスの受け手には、三笘選手や久保選手、伊東選手と突破力のある選手が揃っています。
本当に日本代表次のステージに入った感があるなー。いい時代にサッカー応援できているなーと痺れる朝でした。
冨安選手、大きな怪我なく現役生活を充実させて欲しいと心から願っております。
茶話会は、園が子どもたちに出しているおやつを試食しながら、普段、あんまり話せない保護者たちが育児の悩みや園に聞きたいことなどを話す場です。
これもまたコロナ禍でずっと開催されておらず、昨日は4年ぶりに集まりました。
で、始まってみたら、会は意外な展開に……。
保育士さんがトークテーマを書いたくじ引きを作っていてくれて、それを1枚ずつ引いていきます。
時間の関係で話せたテーマは3つ。
?保護者の出身地
?保護者の趣味
?保護者の好きなドラマ
たぶん、くじ引きの中には育児に関する質問もあったのだと思うのですが、引き当てられたのはどれも親が自分について話すものばかり。
1号のときは園のイベントがあり、自然とお互いを知り合っていく機会もありましたが、コロナ禍からこっち、保護者同士、園の出入り口で顔合わして挨拶するくらいのコミュニケーションしかない日々が続いてきました。
と人生の先輩方に何度も言われたことがあります。
でもまあ、その時々の理由から「そうは言ってもなぁ」と、やり始めなかったことがいくつもあります。
20代、30代は……
・仕事が忙しくてなぁ
・お金がなぁ
・おかんの状態がなぁ
40代は……
・仕事が忙しくてなぁ
・お金がなぁ
・子育てがなぁ
なぁなぁ言ってぼやぼやしていたら、もうすぐ50歳。
これはおもろい。黙々登る感じが心地いい。と、ワクワクしました。
(その代わり、ここ数日全身が筋肉痛です)
]]>突拍子もない行動で、大きなチャンスをつかんでいく人だな。
いつも「わたしなんか全然です」と言うから、自己評価が低いように見えるのかな。
ネガティブで、自己評価が低いのに、人を笑顔にする仕事に誇りを持っているのはなぜなんだろう。
と、ある人のことをそんなふうに思っていたのですが、先日、編集さんと打ち合わせをした帰り道、はたと気づきました。
目指す頂が高いからではないか! って。
おっさんライターなんかが想像できないところを見ているから。
そこから俯瞰して逆算しているから今の自分の評価は自然と低くなる。
周りから見れば大きな一歩を踏み出したように思えて「すごいね!」になるけれど、本人にとっては「全然です」。
前園真聖選手を中心とした五輪代表が予選リーグで2勝したものの、決勝トーナメントには進出できず、でもブラジルとハンガリーを破った試合から世界でも戦えるという期待を得てのフル代表のアジア最終予選。最後の最後までもつれ込んでのジョホールバル。チームは劇的に世代交代していき、中田英寿選手がきらめきを放って迎えた初めてのワールドカップ。
前情報なしで、なんか話題だったなーと思って買って積んでいたので、タイトルの雰囲気から階級間闘争が起きる犯罪サスペンスだと思い込み、勘違い。冒頭の描写もその思い込みに拍車をかけ、読み始めてしばらくの間、あれ? あれ? 婚活? 事件? これは事件じゃなくない? 大人のウソと蒸発は自由意志じゃない? と戸惑っておりました。
が、途中からストーリーそのものは入れ物であって、書かれているのは、個人の意思とはなんじゃらほい問題ですねと腹落ち。以降は苦しくも楽しい読書でした。
選ぶ、選ばれる。
選ばれる側も、じつは選んでいる。
選ぶ側は、何者かに選ばされている。
全員が傍観者であって、全員が当事者でもあって、無意識的にも意識的にも格付けバトルを展開し合う。
じゃあ、それらの意志は前頭前野的な判断なのか、扁桃体が発火しての感情的衝動なのか。
自分はかわいいし、他人の目は気になるし、社会的な常識も無視できない。
読んでいると、自分の中に沈殿していた澱がかき混ぜられる感じで居心地悪い、悪い。
結婚して子どもができて親になっても、このヘンの居心地の悪さはまったく解消されません。
たぶん、死ぬまで続くよね。
そう考えると、息子氏たちが毎日が騒がしくて、育児して仕事して飯を食い、力尽きるように夜を迎える生活はいいものなのかもしれません。
]]>
放置もさみしいし、なんかちょっとずつ毎日のことを書いていこうかと思います。
ここ最近を振り返ると、とにかく暑いとぼやき続けた記憶ばかりがよみがえります。
だって、ホントに暑いじゃないですか。
しかも、毎日お天気アプリが「外出危険」ってアラートを出してくるんですよ。