年金のおはなし
- 2009.08.18 Tuesday
- 20:58
「SPA!」の取材で、年金博士こと北村庄吾さんにお会いしました。
国民年金についてあれこれとシロウトな質問を飛ばし、最終的な暗い気持ちになって帰宅(笑)。
ちょっとした暗算をするだけで制度が限界なのはあきらか。
ライター稼業は基本的に自営業者ですから、国民年金を払っております。
現行の取り決めでは、25年払えば、65歳以降は死ぬまで最低限とはいえ、年金がもらえます。
この仕組み自体は民間の保険会社のどの商品よりもすてきな面を持っているわけですが。
ざっくり言って、ひとりの年金受給者を3人ちょいの現役世代+国税で支えているこの制度。
少子化、高齢化、税収減の要素を加味すると、どう考えても限界がやってきます。
そこで、財源のひとつして浮上するのが消費税の引き上げ。
個人的には15%ぐらいまで、但し書き付きで賛成です。
総選挙に向けて、民主党は新しい年金制度を作ると言っております。
「すべての人が同じ制度に加入し、月7万円以上の年金を受け取れるようにする」
国民、厚生、共済の各年金を一元化して、消費税を財源にした「最低保障年金」と、納めた保険料に応じた「所得比例年金」を作る、と。
なんだか、いい話のように聞こえます。
でもね、よくよく聞いたら、この政権公約。自営業者にはきっつい内容だったりします。
それなりの稼ぎがある自営業者の場合、年金保険料は所得の15%がけ。
たとえば、年間所得が500万円だったら、年間の年金保険料は75万円。
毎月6万円ちょっとです……。
これに国民健康保険、国税、市税ともろもろのっかって、なかなかの大打撃じゃないですか。
払えないことはないだろうけど、苦しそうなのはあきらかで。
65歳から最低7万円以上の年金がもらえるのだとしても、60歳まできちんと納めることができるかな……。
かといって、自民党が出している政権公約のボロ家の建て増しみたいな案で、そっちのっかってあと50年逃げ切れる気もしないしね。
昭和の終わりはすてきな時代だったんだなーと嘆息しながら、麺通団でうどんを食う夜でした。
コメント
麺通団のうどん ホントにおいしい?
- 後輩
- 2009/08/20 6:00 PM
ホントに……と聞かれると、ものすごくとは言えないけど。うまいはうまいよ。おつまみもいろいろあるし。
- さぐち
- 2009/08/20 11:44 PM
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