やってやろーじゃねーの
- 2009.07.28 Tuesday
- 12:43
*「狂い咲きサンダーロード」はこれだけの時間が経っても人を惹き付ける作品ですが、山田さんにとってはどんな思い出になっていますか?
どう言ったらいいんだろう。ホントに昔の女みたいな感じ。知らないよ、もう別れたからって。だけど、聞かれる。元気してるぅ? ってね。知らない。なにやってるか知らないし、生きているかどうかも知らないって。そんな感じ。本当によく聞かれるし、うんざりしていたんですよ。今でもちょっとうんざりしているところ、あるんですけど。もういいだろう……っていうような。もう知らないよ。
短い時間だけど、本当に濃く深く付き合ったけども、もういいよ。幸せになって欲しい。消息は知らないっていう。
*ロケ中に強烈に印象に残っていることは? いつも腹減っていた。腹空かしてたなー。いつも腹減っていたな。だから腹立ってたのかな。人が物を食っているところを見たことがない。石井さんが食っているのも見たことがない。悲壮ですよね(笑)。 タバコを買う金はあったんだけど。食い物を買おうとは思わなかった。だってバイトをした記憶がないもの。俺。どうしていたんだろう。毎日現場に行く金もね。毎日、明日のことを考えないから起きてお金がないってこと。コーラの瓶を売ったり、誰かに電話して、電話も止められていて。その日の交通費を集めて現場に行く。 明日の現場に行く電車賃を残していくという発想がない。残す残さないというレベルじゃないんだな。 *ストーリーの流れと同じ感じでしょうか。ロケは続き、腹は減り、狂気が増していく。 なんで現場に行っていたのか。それも不思議なんだよ。なんで止めなかったのか。止めたって言っちゃえばよかった。実際、辞めた人いっぱいいたし、こなくなった人。なんかになるって予感があったのかもしれない。これが終わったら、なにかになるかもしれないって予感は。だから行っていたのかもしれない。 4人でしたからね。最後。監督と緒方くんと笠松くんと俺。
- 旬刊!ニュースダイジェスト
- 2009/07/28 1:36 PM
あのインタビューのとき、すでに病魔に冒されていたんですね。握手してもらったのはいい思い出になりました。
今日は狂い咲きTシャツで過ごしました。
こんなことを言うのも不謹慎かもしれませんが、会いたい人にはどんどん会っていかないと後悔することになるんだなぁと。