月刊ビッグトゥモロウが次号(11月24日売)で休刊です

  • 2017.11.16 Thursday
  • 17:01

根津にも秋風が吹き始めた某日、めずらしく編集長から電話がありました。

着信の時点で、忘年会のお誘いには早過ぎるから、もしかして…と予感めいたものも働きました。

偉い人から久しぶりの電話はだいたいいい話じゃありませんからね。

 

19歳の終わり頃のある日、浅からぬ縁のKさんの紹介で初めて編集部に行き、その場で当時デスクだったYさんから「キミ、スーツ持っている?」「はい。入学式で着たヤツならあります」「そっかー。じゃあさ、明後日の取材、Hと一緒に行ってみてよ」「え?」「だって、ライターの仕事やってみたいんでしょ?」「はい」「じゃ、やってみない、と」と言われてから、25年。

毎月途切れることなく発注をもらい、ライターとして育ててもらい、ある時期からはライターとして支えていくぜと意気込んできたホームランド、月刊「BIGtomorrow」がついに休刊することになりました。

 

とにかく、さみしいです。

 

何か気の利いた思い出話を書こうと思ったんですが、思い出すシーンがいっぱいありますぎて脳内が混線しています。

 

最初の2年くらいはひたすら取材に行き、音声テープを書き起こすデータマンとして、特集のテーマに沿ってあちこちへ。

当時、時間を作って対応してくださった方々も「おいおい」と思ったことでしょう。

 

20歳がいかに取り繕ったところで、たかが知れています。

借り物のような似合わないスーツを着た若造が、ままならぬ敬語を使いながら、超弩級の初歩的質問を連発するんですから。

 

今も赤坂見附の駅から地上に出ると、東急エージェンシーでの取材を思い出します。

当時の副社長の書かれた本を読み、東急エージェンシーのなんたるかもよくわからないままアポ取り。

オフィスにたどり着き、秘書の方が対応してくださったところで、なにやらでかい会社に来てしまった……と焦る始末。

結果、学生なの? とおもしろがってもらえて(というか、おもしろがるしかないよね)なんとか取材にはなったものの、たまに思い返すと冷や汗ものです。

 

そんなこんなで決してクオリティが高かったとは言えないデータ原稿を持って編集部へ行くと、編集のYさんやHさんが赤入れ添削してくれて、「次回はこういうところをきちんと聞くように」と指摘してくれる贅沢な2年間。

データ原稿の原稿料をもらいながらのOJTです。

あれがなければ、確実に今はありません。

育ててくれる雑誌があったライターは幸せです。

 

何年かして、「サグチくんはさ、長くライターやっていくんだろう。じゃあ、ビッグ一誌に染まったらダメだよ。他の仕事、もっと増やしていかない、と。で、なんかいい企画持ってきてよ(笑)」と言ってくれたのは、編集長のMさんで。記名でインタビュー記事を載せてもらえるようになり、担当ページも増え、よしよしと思っていたところで「専属みたいになって、うちの仕事しかできない状態じゃ伸びないよ」というアドバイスですからね。

やっぱ育ててくれる雑誌があったライターは幸せです。

 

でも、いざ休刊となってしまうと、これといってお返しできることもなく。

思い出したときに思い出話をいくつか書いていこうと思います。

 

 

 

ゾロ目の年となりました

  • 2017.10.13 Friday
  • 02:22

今週末はぶらぶら街歩きが俄然楽しくなる、根津千駄木下町祭りです。

肉の腰塚さんが、店先にどんな出店を出すのか、毎年ワクワク。

いつぞやかのハムカツは激ウマでした。今年はなんだろう?

 

さてはて。気づけばもう10月ですね。

過日、誕生日を迎えて44歳になりました。ゾロ目です。

息子氏は「とっと4歳が2つだね。一緒だね」と祝ってくれました。

うーん、キミの年から40年の時が流れているのか。すごいね、そりゃ。

こっから始まる1年も大切にしていきたいところです。

 

しかしまあ、9月は本当にあっという間でした。

8月の末から始まった怒涛の13営業日連続インタビューが過ぎてみると、当然のごとく撮って出しの日々がやってきて、10月、11月に控えている書籍のこともじわじわプレッシャーに感じながら、ちぎっては投げ、ちぎっては投げしていたら、9月も終わりに。

取材でお会いした方々も何やら豪華で、鈴木おさむさん、Mr.マリックさん、野口健さん、森田正光さん、布袋寅泰さん、井上咲楽さん、大久保嘉人さん、DaiGoさん、板坂裕次郎さんと、どの現場も緊張しました。

 

途中には自分がインタビューを受けるというフレッシュな体験も挟まっていたんですが、もはや何を話したのか記憶は遠のいており、原稿をチェックさせていただくのが恐ろしいです。

 

10月は仕切りなおして、もう少し書籍シフトにと思っていたのですが、序盤はなぜかインタビューが続き、ようやく昨日あたりから外仕事がペースダウン。中盤から後半は引きこもりで原稿作成マシンと化していく所存であります。

というか、そうしないと追いつかない。でもこれって、5年前も10年前も同じことを書いているに違いない。

多少なりとも完成品の品質と完成までにかける時間の短縮によって、労働生産性が上がっていることを願いたいものです。

「初め」と書くだけでいい気分になりますね

  • 2017.01.05 Thursday
  • 23:32

年末、長らく空き店舗だった根津駅1番出口すぐの店で工事が始まり、何ができるのかな? コーヒー飲める店とか、立ち食いそば的な店とか、今どきないかもしれないけど書店とか、できて欲しいな…と期待をふくらませていたのですが、本日開店。

なんと不動産屋さんでした。

がっくり。
 

ただ、簡素な作りだったので春入学の東大生を見越した仮店舗だったりすることを期待しております。


はてはて。
元旦の夜から原稿を書き、メールで送り(受け取る人が働いているのもどうかと思う)、なし崩し的な仕事始めだったわけですが、本日辺りから世間様もスタートを切っているようで、バシバシ業務メールが入ってきます。
取材日がー、企画案がー、修正依頼がー、等々。
ありがたいことでございます。

外仕事としては、明日が取材初めの打ち合わせ初め。
今年一発目の取材は、「週刊プレイボーイ」連載中の鈴木おさむさんの対談記事「父勉講習会 この人だって父である」です。
今回のゲストは河相我聞さん。
我聞さんと言えば、21歳の頃、先輩ライターのAさんの取材にくっついて、今はなき河田町のフジテレビに行った際、当時ばりばりタレント雑誌で仕事をしていたAさんと気軽に挨拶&世間話をしていて、おーー芸能界だ! と眩しく眺めていた記憶が鮮烈です。
以来、20年とちょっと。インタビューの機会がありそうでなかった方かつ、父として話にはかなりの波乱万丈が期待でき、明日が大変楽しみであります。


その後の打ち合わせは初めてお会いする編集さんでワクワク。

でも、どうやら共通の知り合いはいるみたいで、6次の隔たりどころではない狭い狭い出版業界を実感しております。

サルからトリへ

  • 2017.01.01 Sunday
  • 10:55

あけましておめでとうございます。

昨年もまたたくさんの人に支えていただき、いい感じの1年を過ごすことができました。
仕事方面では、優秀な編集さんの力によっていくつかヒット作のお手伝いをすることができ、Web方面、スマホ方面での新たな仕事にも参加することができ、市場規模の縮小を伝えるニュースばかりの多い雑誌媒体でも例年以上の刺激ある仕事をさせてもらいました。
もちろん、いいことばっかりではなく、ご迷惑をかける結果になった案件もあり、ミスゼロなんてほど遠い状態でもありますが、ますます精進していきたいと思います。
よろしくお願いします。
育児方面は、毎日楽しい7、しんどい2、ムカつく1な感じで息子氏の成長を実感する1年でした。
さっきなんか、トイレで漫画を読んでいたら、おもむろにドアを開けた(なぜ、開ける?)息子氏から、「トイレでお話読むのはヘンんだよ」「はい」「お風呂でもそうだよ」「はい」「ご本が濡れちゃうよ。トイレと一緒にジャーって流されちゃうよ」と、たしなめられました。
とにかくよく喋り、よく踊り、よく歌い、本当によく食べる、明るい子になっています。
自分とは違うタイプで驚きです。
世間では保育園問題のニュースがかしましく、来年の春の転園に向けて動いている我が家もいろいろと思うところはありますが、現場の保育士さんたちには本当に感謝しかありません。
医療費の自己負担率を2%くらい上げて、その分、保育に使えないもんでしょうかね。
サッカー方面は、プレー回数は減ったものの、楽しく蹴っていたんですが、秋口に足首を骨折。欠けた骨は小さいものの、思いのほか長引いて、今も可動域が狭くてモヤモヤしております。
ギブス固定の2ヶ月間、育児での稼働率は著しく低下し、妻には本当に助けてもらいました。
「続けなよ」と言ってもらえたのは、去年のかなりうれしい出来事の1つです。
そんなわけで、年明けからまたポコンポコン蹴ろうと思っていたら、年末の温泉旅行で腰をぴきり。
温泉にたっぷり使って筋肉が緩んだのか、左足をかばっていたであろう右の腰がやられました。
新年早々、腰痛でC3POみたいな動きになっています。
こうやってささっと振り返ってみると、だいたいいいことばっかり(こういうのって感じ方ですけどね)な申年でした。
酉年はどんな1年になるのかな。
ひとまず4日に入稿がいくつかあるので、仕事始めは今夜から…からかもしれません。

つれづれ振り返る霜月

  • 2016.12.01 Thursday
  • 23:25

いやー、11月あっという間でしたね。

斎場でおじさんを見送って、文化の日の連休は家族で京都へ。

息子氏と鴨川を渡ったり、家族で谷崎松子さんのお墓参りをしたり、夜の京都を楽しむことなく連日寝落ちしたりと楽しみました。

翌週はおじさんの家の片付けと明け渡し。業者さんに頼んだら、ものの1時間くらいで終了。

男一人暮らし十数年の城は、すっからかんになってしまいました。

なんだかぽっかり。いろいろ考えさせられます。

 

 

でも、仕事が途切れるわけでもなく、その足で武田双雲先生のインタビューに行き、翌日は初めてお仕事させていただく出版社で打ち合わせ。

夜は週プレさんで始まった鈴木おさむさんの対談連載「父勉」の野口健さんの回の原稿を書き、本当に久しぶりに書きながら笑い、書きながらツッコミ、書きながらこりゃやばい、おもしろすぎると肩を震わせました。

今まさに発売中の号に前編が載っておりますので、ぜひ。

 

 

翌週はこれまた初めてお仕事をする出版社の方と根津で打ち合わせ。
以前、別の版元さんでお手伝いした本を読んでのご依頼で、うれしいかぎりです。
週中には、青森から妻のおばあちゃん、息子氏のひいおばあちゃんが来訪。
元来、おばあちゃんの子の僕は、結婚してつながったおばあちゃんがかわいくて仕方ありません。
だけど、津軽弁? が難しすぎて、会話の4割くらいはよくわかってません(笑)。
でも、きっと大丈夫。おいしいものをたくさん一緒に食べました。
同じく週中に産業カウンセラー養成講座の同級生と年1になっている同窓会。
もう6年たったみたいです。
そう、一応、僕、産業カウンセラーなんですよ。
養成講座の間は本当にカムアウトしまくるので、1年ぶりに会っても距離感がいい具合。
いい大人になってからできた年齢も職種も違う友だちです。貴重。
さらに翌週は取材が多々あり、目を白黒。
日中情勢の話もあれば、判断力の鍛え方の話もあり、「父勉」の取材では太田プロへ。
子どもが増えるといかに幸せかという話を聞き、心揺れました。
でもって今週は怒涛の原稿ウィーク。
月曜日以外は引きこもってがりがりやっているはずが、息子氏発熱で保育園を2日お休み。
復活してくれてホッとしましたが、業務的にはけっこうやばい感じの木曜日の夜なのでした。

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