移動距離と出会いの量は比例する…。語り人知らず。

  • 2018.04.18 Wednesday
  • 10:31
4月から5月の初旬にかけての根津と言えば、根津神社のつつじ祭りです。
今年は開花が早くて、甘酒茶屋のオープン前に見頃に入りました。
週末はもちろんですが、平日もなかなかの人出で近所がにぎやか。
人の往来があると、それだけでワクワクしてくるのは不思議なものです。

人の往来と言えば、先週、久しぶりに出張取材がありました。
それも3泊4日。なかなか長い。

初日は羽田泊からの早朝便で山口県の周防大島町へ。
空港から謎の島一周的ドライブを体験した後、対談を取材。
絶景の民宿に泊まった後、クルマ、フェリー、ローカル鉄道、高速バス、空港バス、レンタカーと乗り継いで、徳島県の神山町へ。
夜はなぜかバーベキューでうまい肉をたらふくいただき、つるっとしたイケメンの若者とも出会い、焚き火を囲んでいい時間でした。

翌日は何度も噂に聞いていた、かま屋さんで朝からもちっとした食パンをいただき、昼は山間の古民家を改装したピザ屋さんで食べたことのない食感のフキのピザのうま苦さに「おお!」と思い、盛りだくさんすぎるーと思いながら再び対談を取材し、気づいたらへとへとで羽田空港に戻ってきていました。

なぜに周防大島と神山町だったかと言うと、連載記事の作成を手伝っているクライアントさん「モノサス」のサテライトオフィスがあるからです。
開所したばかりの周防大島では、町役場の移住推進担当者とサテライトオフィスを拠点としている副社長が語り合い、IT系企業のサテライトオフィス集積地として名高い神山町では、町を変えた仕掛け人であるNPO法人代表に神山をサテライトオフィスを置く場所以上の拠点と考える社長が切り込みました。

日頃、自宅の仕事部屋で1人きりキーボードを叩いているばかりのライターとしては、業を起こし、人を集め、さらに輪を広げていく方向で生きている人たちの話が、まあーきらめいてきらめいて。
 
こんな生き方もあるのか。こんな暮らし方もあるのか。こんな働き方もあるのか。
人生は自由だ、と。選択の自由が整っている状況を生かすかどうかもまた自由だ、と。
熾火になったり、めらめら燃えたりする焚き火の炎を眺めながら、そんなことを思いました。
横に座っていた若者は、この春からオンライン大学に入学。旅をしながら学ぶようです。
なんだ、そのすばらしき日々しか予感させない自己紹介! 全おっさんが惚れるよ。


あ、周防大島のサテライトオフィスから神山のサテライトオフィスへ直接移動した人は初めてだったらしいんですけど、乗り継ぎ等々を含めると11時間ちょっとかかります。一旦、羽田を経由した方が早いというのもまた、サテライトオフィスらしい話かも。

箇条書きで書いてみる

  • 2018.01.17 Wednesday
  • 09:58

根津近辺は不忍通りの拡張工事に合わせてなのか、路地のあちこちで工事が行われていて、なんだか落ち着かない感じです。

とはいえ、インフラが整うのはありがたいこと。寒いなかの作業、お疲れさまです。
 

さて。
先日、知人からブログがぱぱっと書き進まないときは、箇条書きにしてみるといいよーとアドバイスをいただいたので、試してみます。

・年末の旅行前のこと。なんとか時間をこじ開けて渋谷のユーロスペースへ。
アキ・カウリスマキ監督の新作「希望のかなた」を見に行きました。すると、予約した座席の斜め前によく見たことのある後ろ姿が。あれ? と思って声をかけたら、カメラマンで友人のTさんご夫妻が! 大東京のキャパ100人ちょいの映画館、それも年の瀬の平日の真昼間にばったり会うというミラクル。ワクワクしました。

・旅行中のこと。ピッティ宮殿などを見学し、すばらしい迫力の天井画をたくさん見てきたんですが、そこで浮かんだ素朴な疑問。
「これ、首が疲れるのよね」「なんでわざわざ天井に絵を飾ろうと思ったんだろうね」

・年初の初取材は、井上咲楽さんでした。
インタビューイは18歳で、担当編集のKさんは20代半ば。おっさんライター、いまだに毎回、他の現場とは違う緊張感を感じております。正月休み6日間まったく外出しなくて、6日ぶりに靴を履いたら足が痛いと笑うKさんに驚愕。ぱっと見、引きこもって過ごすのが好きそうには思えず、巧妙な擬態っぷり。

・昨日の取材で、佐宗邦威さんにお話を伺う。
ゼロをイチにする思考法をあれこれと教えてもらい、自分の人生に思いを馳せていた取材後半、手を動かしてプロトタイピングすることの重要性を語られているとき、どっかで目にしたことのあるスケッチが。今治だ! サッカー馬鹿が地味に驚いていると、佐宗さん「これは、岡田さんが急に訪ねて来られて」と。そこで初めて、佐宗さんはあの佐宗さんなのかー! とNumberの記事を思い出し、興奮したのでありました。

湯河原の家

  • 2017.04.18 Tuesday
  • 01:07

根津神社ではつつじ祭りが始まりました。

GWまで、境内にはたこ焼きやスーパーボールすくいの屋台が軒を連ね、甘酒茶屋も店開きし、ハレの日が続きます。

そんな神社を横目に通う新しい保育園に移って2週間。

ぼちぼち慣れてきた様子の息子氏に、父ちゃんはホッと一息でございます。

 

昨日はちょっとしたハレの日でした。

小学校3年生まで暮らしていた湯河原での取材があり、当時の最寄りだった真鶴駅へ。

しかも、インタビューイがお住まいの場所へ向かう道は、通り慣れた小学校への通学路でした。

思わぬ形で思い出にとっぷりな小旅行。

ちょっと変わっていたあの頃の毎日がよみがえってきました。

 

当時、バツイチのオカンはおばちゃんとともに、谷崎松子さんが月の半分ほどを過ごす別宅で住み込みの家政婦をしていました。

谷崎松子さんは亡くなった谷崎潤一郎さんの妻で、晩年を湯河原で過ごした潤一郎さんを偲んでなのか、この頃も東京の家と湯河原を行き来していたのです。

 

それは立派な平屋の家で、玄関を入って左手に曲がった先の6畳間と3畳間が僕らの居住スペースで、台所の向こう海に面した広い和室とリビング、ハイカラな寝室が松子さんの空間でした。

リビングの窓の向こうに初島、大島を望む海側には芝生の庭があり、道路側には竹林と物干し場、ボイラー室、物置があり、玄関側にも梅やツツジ、椿などが咲く小さな庭があり、道路から玄関前に続く車寄せの途中に郵便受けがありました。

駅から子供の足で歩いて45分ほど。ほとんどが坂道で、ふうふう上ってくると道路にせり出した大きな松の木が見え、左に曲がる急坂を越えると車寄せでした。

 

物心ついたときから、そこで育った僕は、幼いながらに使用人の子という意識はあったものの、松子さんが孫のようにかわいがってくれたのに甘え、家や庭全体を遊び場にして過ごしていました。

玄関の前にあるフェンスの向こうは空き地で、そこを通り抜け、道路を渡り、急な坂道を下ると、伊丹十三さんの家がありました。

伊丹さんのところには、年の近い兄弟がいて、行き来しながら遊んだのを覚えています。

映画「お葬式」の撮影にも使われた家は欧風で、きれいなお母さん(今思えば、宮本信子さん)がいて、お邪魔する度に緊張していました。まあ、実態はチャンバラごっこして泣かされたりしながら、大暴れするだけだったんですけど。

 

そんなこんなをタクシーの車窓から思い出し、なにやら感傷的な気持ちになり、息子氏と遊ぼう! とそそくさと家路についたのでありました。

年に1、2回ご褒美のような現場がやってくるのでありました

  • 2017.02.13 Monday
  • 16:38
千駄木方面から根津駅に向かう不忍通り沿いに、「ベジ」ってロゴがかっこいいステキな八百屋さん「ベジオベジコ」ができました。
農薬不使用、化学肥料不使用の九州産直の野菜を、欧州のマーケットみたいな感じで木箱に入れて販売しています。
まあまあ、自分1人ならなかなか足を踏みれない雰囲気です。

でも、そのカラフルなたたずまい……例えば、ミニトマトが赤、朱、黄、橙、緑、茶とあって、形も丸、円錐、三角錐といろいろで、息子氏や園の同級生にとってはすごくワクワクするみたい。そんなわけで、帰り道に何度かお邪魔してみると、店のお兄さんやお姉さんたちが、まあチビッコにやさしくてですね。

加えて、農薬不使用、化学肥料不使用=子供に良さそう…じゃないですか。
気づけば、いいお店だなと思っている変化に驚くわけですが、まあ、お値段はお高めです。
件のミニトマトは1個40円のバラ売り。全色買うと6個で240円です。なかなかでしょう。
でもまあ、それもいいかと思えてしまう子供マジックなのでした。

父ちゃんになると、いろいろ身の回りの感覚も変わっていくのだなと実感している今日このごろ。
そんな変化がそのまま仕事に活かせて、こりゃいいやと毎号楽しく原稿をまとめている「週刊プレイボーイ」誌の鈴木おさむさんの連載「父勉講習会 この人だって父である」ですが、なんと今日発売の最新号から3週にわたるゲストがZeebraさんです。

最近はもっぱら「フリースタイルダンジョン」のオーガナイザーとしての顔がクローズアップされておりますが、93年のキングギドラ結成以来、日本のヒップホップシーンを切り開いてきたビッグダディであり、私生活では2男2女のダディです。
対談は鈴木おさむさんの見事なリードで進み、Zeebraさんの話は子育てエピソードだけにとどまらず、サラリーマン時代を経て日本のヒップホップシーン黎明期にどうやってアーティストとして道を開いていったのかなど、懐かしくも貴重で刺激的な話題が飛び出しました。
 
そして、キングギドラのデビューアルバムの「空からの力」、ソロでのデビューアルバム「the Rhyme Animal」からこっちずっとファンだったライターは、Zeebraさんと鈴木さんの対談中、カメラマンさんの撮影の都合でZeebraさんの斜め横の席に座ることとなり、“し、シマウマが、鼻息の荒いシマウマが、こちらを見て微笑まれておる”と感極まっておったのでありました。
いやー、かっこよかった。

来年はデビュー30週年。そろそろZeebra名義の新譜が届くのではないかとワクワクしております。
 

居心地がいいオフィス

  • 2016.12.15 Thursday
  • 11:33

今年はモノサスさんという会社の一風変わったコーポレートサイト「ものさす」の記事作成をお手伝いさせていただくことになって、働く場所のことについて考える機会が増えました。

 

これまで取材でお邪魔する企業というのは、本当に巨大な上場企業か、ぐいぐい伸しているベンチャー企業か、アイデア1つで勝負を始めたスタートアップの企業がほとんどでした。

 

上場企業のオフィスは整然としていて、お金がかかっていて、会議室も立派で、特に10年代になってから新築されたり、引っ越されている場合、はいはいスマート! でかい組織は違いますなぁ、見晴らしもいいですなー、受付にロボットいたりするんですなーという感じです。

一方、スタートアップは基本的に経費を押さえ、ギュッと雑然としています。まれに最初からシャレオツな感じのところもありますが、あれはなんだか違和感を覚えるものです。

そして、伸している最中のベンチャー企業はオーナーの個性が色濃く出ています。いるの? バー? いるの? 和室? といった空間がある場合もあれば、そっけないほど、事務所然としたオフィスもあります。

 

何が言いたいかと言うと、たいていどこも「ここに机を置いて仕事したい! お願いします!」というほどの居心地の良さは感じないという話です。まあ、向こうもスペース貸してくれないと思いますけどね。

 

ところが、です。

「ものさす」で取材に行くWeb界隈の小規模ながら実力のある会社さんたちのオフィスは、どこもね、「こんな環境の仕事場あるんだなー」と感じるところばかり。オシャレだったり、雑然とした秘密基地っぽかったりと見た感じの印象はそれぞれなんですが、通底しているのは、文化部の部室っぽい雰囲気です。

 

わさわさしてて、でも、付かず離れず、居心地がいい。

 

ここだったら気分よく仕事できるだろうな、と。

特に昨日お邪魔したワウデザインさんのオフィスは、天井も高く、デスクスペースも広くて、いかす本棚があって、天気のいい日はいっぷくできるデッキ付き。毎日、そこそこおしゃれして出社しなくちゃいけなそうな気はしますが、それもまたメリハリでいいのかも。

うーん。うらやまし。

 

一度も就職せず、ここまでやってきたライター稼業の仕事場は基本的にずっと家の一室でした。

最初の最初は、衣装箱の上にパソコン置いて、畳の上にあぐらかきながら書いてましたし、その後の引っ越し先では2畳ぐらいの小部屋に文卓入れて仕事して、途中から腰が痛くなってきて、机とイスに変更し、「お、なんだか仕事っぽい」と思い、次の引っ越しによる狛江時代はムダに広いボロ一軒家だったので板の間を仕事部屋にして、仕事机の他に資料読む安楽椅子もあったりして、あれはあれでいい感じだったね、うん。

 

その後の調布はまたひどくて、リビングの片隅にデスクを置いたものの、いまいち集中できず、知り合いの編プロさんに机を借り、生まれて初めて定期的に出勤する体制を取ってみたこともありました。そこから新宿、千駄木、根津ときて、イスはちょっとがんばって買ったいいヤツがずっと相棒で、まあどこもこざっぱりしたマンションの一室なので、特に不満なく過ごしております。

(千駄木の部屋からは目の前の公園の木がたくさん見えて、あれはよかったなぁ)

 

が、こうやって新たな仕事で、すばらしき環境の仕事場を拝見していると、1回くらいこういう場所で働いてみたいという思いも募ってまいります。息子氏が大きくなってきたら、どっかに仕事場借りようかな。経費賄うくらい稼げるかな。借りた稼げる法則働くのかな。

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