インタビューが続くよ、どこまでもー

  • 2017.09.14 Thursday
  • 23:12

根津駅前の吉野家が閉店してしまい、地味に打撃を受けている今日このごろです。

さくっと昼飯を済ませたいとき、晩飯時を逃して根津駅に着いた後、居酒屋に行くは面倒で、でもビールをちょっと飲みながらお腹を満たしたいとき、オレンジ色の看板がとても心強かったのにー。

 

今、根津駅前の交差点から根津神社入口の信号までファーストフード店はゼロになりました。

いい感じの蕎麦屋さんとか、イタリアンとかのオープンもうれしいけどさ、立ち食いそばとか、大戸屋とか、1軒欲しいよ。

以上、どうでもいい根津情報でした。

 

ライター稼業は謎の繁忙期に突入しておりまして。

8月30日から本日14日まで、平日は毎日、雑誌か書籍かWeb媒体のインタビューないし、取材があるという音声データがパソコンの中に山盛りになっていく2週間でした。

 

しかも、1日に2本、3本重なる日がなんどかあって、資料読んで、現場に行って、“うう突っ込み切れなかった”“ああロックスターのオーラに呑まれた”“ええ次回の予定くれないのー”など、めくるめく毎日。

もはや30日や31日にどなたとお会いしたのか、思い出せません…。

記憶は遠のくのではなく、上書きされていくのです。

 

連投の最後となった本日は、タレントの井上咲楽さんの取材でした。

徳間書店の「月刊エンタメ」という雑誌で、「イノサク事件簿」なる連載をお手伝いしております。

 

で、今回から担当の編集さんが変わりました。 同世代のおっさんから、編集部一の若手で24歳? 25歳のよく働くねーさんです。

インタビューイのイノサクさんは17歳でしょう。

同行しているマネ−ジャーさんもたぶんお若いので、俺、超おっさんだなーと。

この貴重な座組を大切にしていきたいと思ったのでありました。

 

ちなみに、毎回イノサクさんのオススメ本についても聞いているんですが、今月の「生きるための選択」は07年に13歳で脱北したパク・ヨンミさんの自伝なんですが、まあ、心にぐさぐさ刺さる1冊でした。

北朝鮮からの中国、中国での過酷な2年を経て、モンゴル経由での韓国入り。

途中、北での生活実態を綴った描写がふんだんに入ってくるんですが、自分の暮らした00年代とのあまりの開きにページをめくる手が止められませんでした。

不満を爆発させる体力すら奪われる社会構造っていったいぜんたいです。

 

ってな話で盛り上がった取材を終え、山手線が止まったりのどきまぎを経て、父ちゃん疲れたばいって顔で保育園に到着。

最近、すっかり日本語スキルの上がった息子氏は「とっと遅い。みんなどんどん帰っちゃってさみしかったー」と抗議してきます。 「これでもぎりぎりがんばったんだよー。ビリじゃなかったじゃん」と弁解するも、「僕、怒ってるのー」と言いながら、パン食わせろ、串揚げ食わせろと食いしん坊なリクエストをじゃんじゃん繰り出してきます。

育ってやがんなー。めんどくせーなー。

でも、おもろいなーと。

あんたらにワンチャンなんかありゃしないから!

  • 2016.06.15 Wednesday
  • 12:28

発売中の「SPA!」の特集「生涯未婚かもしれない!? 密着ドキュメント」を少々お手伝いしました。
男性学がご専門の社会学者で「40男はなぜ嫌われるか」などの著書がある田中俊之さんのインタビューを担当。

記事中は特集に沿った未婚、既婚の話題に終始しておりますが、取材時はもう「それ、めちゃくちゃ刺さります」という話が山盛りで。ほぼ同世代で、ちびっこの子育て中で、昼日中から男1人、私服でぶらぶらする所在なさ問題を抱え、初めてお会いしたのに共感することばっかりでした。

詳しくはぜひ、「男がつらいよ」も合わせ、田中さんの著作を読んでいただければと思うのですが、まあ、40代男の心の片隅に存在している肥大化した自尊心が「そんなものこの先は邪魔なだけ」とざくざく斬り捨てられ、哀しくなってまいります。

例えばですね、40になろうが50になろうが、野郎はバカなので若い女の人にモテたいと思っています。
そして、モテの可能性は常にゼロではないと信じています。
現に今号の「SPA!」も40代男たちの不安を煽る特集の一方で、「出会いからゴールまで1万円以下! 激安SEX革命」なる記事もしっかり組んでいます。

モテたい。同世代でもいいけど、できれば若い女の人にもモテたいんだよ。
俺にだってまだワンチャンあるはずだ! と。

こう書いていて、半笑いになるわけですが、僕自身、どっかそう思ってます。
思ってますとも。
でもね、田中さん、自ら先に身を切った上で、こんなエピソードを明かしてくれました。

某女子大で教壇に立った際、女子大生たちに「40代の男と恋愛は可能か?」と聞いたそうです。
しかも、彼女たちはやさしいから気を使って「あり」と言ってくれる。
その気遣いを取っ払って、答えてくれ、とアンケートを取ったのです。

結果として出たのは、「大沢たかおだったら合格」であり、「西島秀俊なら合格」だったそう。

むむむ、と思うこちらに田中さんはもう一太刀浴びせてきました。

「合格ですから。首席じゃないんですよ」と。
つまりは、勘違いも甚だしい、という話です。
それでも大したことは何も成し遂げられていない40代の男たちは、若い女との恋愛に一発逆転の達成感を得ようと思ってしまう。
もう本当に胸が苦しい話なのです。

父と父が語り、父と父が聞き耳を立てる

  • 2016.06.13 Monday
  • 10:20
久しぶりに1、2、3、5、6、7、8、9と日に2件の取材ないし打ち合わせが続き、平行して1ページ、2ページもの原稿の入稿が続くという繁忙週でした。
ここのところ、書籍を軸に月刊誌のペースだったので、どうかな? と心配していたんですが、案外、あっという間に過ぎていき、締切にも深刻な遅れを生じさせることなく(たぶん)、まだまだ同時進行もやっていけるかな、と。

と、そんな連続取材デーの中で、新企画もありまして。
まだ誰と誰がとは書けないのですが、父ふたりが育児を語り合うという対談企画。
いわゆるイクメン話ではなく、もう一歩ずるりと入り込み、父にステレオタイプなし、教育に正解なし、我が家は我が家。
そんな道筋を追っていきたい気持ちです。
ちなみに、1回目の対談でもびしばしいいエピソードが出てきまして、新米父であるライター、2児の父である編集さんともに大笑い。
お仕着せのない自由を堪能すればいいのです。

笑点の黄色い着物の人

  • 2016.06.06 Monday
  • 09:40
先月が引きこもり原稿月間だったのに比べ、今月は立ち上がりから取材&打ち合わせラッシュです。
ゆっくり谷根千でぶらぶらランチしている時間もありません…。
ありがたや。ただ、問題は取材週と入稿週が重なっていること。
育児が日常になってから夜中に原稿をどわーっと仕上げるパワーはなく、日中はびっしり取材打ち合わせなのに、同じ日に締切があるとやりくりするのに右往左往です。
もろもろ月刊誌なのになぁ…とボヤいてみますw

昨日はとても久しぶりに乗る相鉄線に揺られて、三ツ境で初めて降りました。
向かった先は瀬谷公会堂。
林家木久扇師匠の講演を聞いた後、楽屋でインタビューという段取りでした。

瀬谷区の健康増進イベントということで、講演では2度のがん体験を語られたのですが、師匠の手にかかると病院の待合いや放射線治療のシーンも客席の笑いを誘う噺に仕上がっていて、驚きです。
マイナスの印象の強い言葉をあえて強く落差を付けて使うことで、どかんとした笑いに変換するという…。
文章でもうまいこと取り入れられないものか…と邪なことを考えながら大笑いでした。

インタビュー中は師匠の40代のエピソードをいくつかうかがっていたのですが、田中角栄さんは出てくるわ、早坂暁さんは出てくるわ、二階堂進さんは出てくるわ、横山やすしさんは出てくるわ(全員、声真似付きです)、昭和史の一端に触れながら、これまた高座を聞いているようなありがたい一時でした。
しかも、師匠の名刺がたまたまみつからなかったため、林家木久蔵さんの名刺に手書きで「林家木久扇 2016.6.5」と書いていただき、期せずしてサインを頂戴した次第。大事に致します。

ちなみに、喉頭がんを乗り越えた師匠が37年ぶりにCDを出します。
木久ちゃんロケッツ「空とぶプリンプリン」です。
今月来月とNHKの「みんなのうた」で流れるそうなので、ぜひ。

ひるがえって今日は、六本木で脱毛コンテンツの話を打ち合わせた後、湘南方面へ。
書家の武田双雲さんにお会いする予定です。
梅雨入りした感じの空模様ですが、双雲先生は今日はピカピカなんだろうなー。

「ざまあみろ、ですよ」と言った後の笑顔がキラキラしてました

  • 2016.05.13 Friday
  • 14:52
2年前の4月、蜷川幸雄さんにインタビューさせていただく機会がありました。
当初、広報担当の方からは稽古中の劇場内での写真撮影は難しいと言われていたのですが、「編集やカメラの皆さんが必要だと判断したのなら、撮ったらいいよ」と応じ、照明のスタッフに対してこの辺りに当ててと演出!? までしてくださって、さらには劇場外の広場にあったベンチに「横になって欲しい」という怖いもの知らずな編集者のリクエストにも乗ってくださり、懐の深さに驚いた90分でした。

インタビューでは、その起伏に富んだキャリアについて駆け足でうかがう流れになってしまったのですが、こんなエピソードが強く印象に残っています。
39歳で小劇場から商業演劇の演出へと進み、昔の仲間から「裏切り者」と言われ、このまま小劇場に戻るわけにはいかないと商業演劇に取り組んでいた頃の話です。

小劇場に戻る場のなくなった僕は、意地になって商業演劇をやりました。幸い僕の芝居にはお客さんが入ったので、仕事は途切れなかった。しかし、劇評家からの評判は最悪でね。
 シェイクスピア劇をやれば「これはシェイクスピアではない」、ギリシャ悲劇をやれば、「ギリシャ悲劇になっていない」。小劇場出の僕はボロボロに言われる。いったい、どっちの目が正しいんだ? いや、俺の目の方が正しいはずだ、と。いつも理解されないことに怒りを抱え、見返してやると自分を掻き立ててきたような気がします。
 転機となったのは、1983年の「王女ナディア」。プロデューサーの「海外で評価を確かめませんか」という言葉で、イタリアとギリシャへ。出国前にはわざわざ、「国辱者にならなければいいがな」と言いに来た歌舞伎俳優がいたのを覚えていますよ。
 ところが、ローマでは上演後、興奮した観客が舞台に押し寄せ、アテネではスタンディングオベーションが1時間近く続きました。
 
 もちろん、うれしかったですよ。ただ、その一方で「こんなもんか」とも思った。この程度の成功でいいと思っていない方がいいよな、と。俳優たちが喜び、打ち上げの席でずっと乾杯をしている間もわりと冷静で。僕は1人で先にホテルへ帰り、ひっくり返っていた。
 窓からパルテノン神殿が見えたんだけど、それを眺めながら狂喜するということもなく、敵愾心を燃やしながら、勝とう勝とうとやってきて、いざやってみて拍手されたら、そこにはたいしたものがなかったなぁと感じていました。
 もちろん、帰国後の日本での状況は良くなりましたよ。それでも、ダメな人にはダメ。僕の芝居が嫌いな人も、好きな方もいる。それは当たり前です。しょうがないなと言いながら、駆り立てられるように仕事をしてきた原動力は、皆を驚かせたい、納得させたいという思い。これは戦いみたいなものです。周りは「蜷川さんは立派な皆が認めている演出家です」と言うけど、僕はそうは思っていないから。実際、フランスなんてね、何十年か前にやった時には、全然相手にもされなかった。それが去年の公演では向こうが驚いて、「我々はなぜ、蜷川を知らなかったのか」と評価された。おもしろいでしょう。ざまあみろ、ですよ」
 

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